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「“ミトマの1ミリVAR”を元審判が神レベル解説」ブラジルの“日本vsスペイン報道”がスゴい+やっぱりカオス「忍術ナルト魂だ!」
posted2022/12/04 11:01
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Giuseppe CACACE/AFP/JIJI PRESS
今大会の日本は、ブラジルのメディアを完全に手玉に取っている。
ブラジルのSporTVでは、解説者と司会者の計5人が試合当日の全試合のスコアを予想する。グループステージ(GS)最初のドイツ戦で全員がドイツの勝利を予想したところ、日本が逆転勝ち。初戦でスペインに0-7という歴史的大敗を喫したコスタリカとの対戦では一転して誰もが日本の勝利を確信したが、まさかの敗戦を喫した。
そして、スペイン戦で今度は全員がスペインの勝利(4-0、3-0、3-1、2-0、2-1)を思い描いたところ、再び見事な逆転勝ち。元世界王者2カ国と同居したグループを、何と首位で突破してしまった。
スペイン戦の試合後には司会者が「みんな完璧に外したな。私が一番惜しかったけどね」。しかし、実は彼も「3-0でスペイン」と予想しており、一同、爆笑していた。
戦術オタク評論家と元代表FW、元国際審判が解説
この試合のテレビ中継の解説は戦術オタクとして名高い評論家のパウロ・ビニシウス・コエーリョ(通称PVC)と元ブラジル代表FWグラフィッチ(ヴォルフスブルクなどで活躍し、2010年W杯に出場)が担当し、審判のジャッジに関する解説をしたのが元国際審判のサンドロ・メイラ・リッシだった。
同時刻に始まったドイツ対コスタリカ戦では前半10分、ドイツが先制する。
その直後、スペインが右サイドバックのセサール・アスピリクエタからのクロスをCFアルバロ・モラタが頭で決めて先制する。PVCが「日本の守備陣がフリーでクロスを入れさせ、なおかつフリーでヘディングを許すというダブルのミスを犯し、その罰を受けた」と厳しく指摘した。
アナウンサーは「現時点で、スペインがグループ首位でドイツが2位。日本とコスタリカは敗退しつつあります。ロジカルな状況ですね」と伝えた。
その後もスペインがボールを握り続けると、グラフィッチが「スペインが試合を完全にコントロールしています」とコメントした。しかも、前半の終盤、日本は板倉滉、谷口彰悟、吉田麻也のCB3人が続けざまにイエローカードを受ける。アナウンサーは「日本は危機的な状況を迎えています」と語った。
「ドアーンが見事なシュートを決めた!」
前半は、スペインが1点リードして終了。PVCは「スペインが優勢なのは間違いないが、序盤に先制して気が緩んだのか、その後は覇気を感じさせないプレーが多かった」とも指摘した。
後半、日本は久保建英に代えて堂安律を、長友佑都に代えて三笘薫を投入。日本のアタッカーたちが、高い位置から猛然とプレスをかけてスペイン選手を追い詰める。