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日ハム7位指名の宮台康平以来、東大野球部から5年ぶり“プロ志望届”…ドラフト指名の可能性は? 記者の本音評価「ああ、もったいない…」

posted2022/10/01 17:00

 
日ハム7位指名の宮台康平以来、東大野球部から5年ぶり“プロ志望届”…ドラフト指名の可能性は? 記者の本音評価「ああ、もったいない…」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

5年ぶりに東大からプロ志望届を出した、井澤駿介投手(4年・180cm84kg・右投右打、写真左)と阿久津怜生外野手(4年・172cm77kg・右投左打)

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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 台風明けのある日、久しぶりに神宮球場の「東京六大学」に向かった。

 わが母校は出場しない週なのだが、OBとして大切な習慣があって、リーグ戦の「招待証」をマネージャーさんから購入する。

 つまりは、リーグ戦を何度でも見られるパスなのだが、それを購入することでそのお金が野球部への寄付となる。普段、なんの恩返しもしていないOBとして、年に2度、春と秋のリーグ戦の時に、1万円×2のささやかな恩返しと応援のつもりの、招待証購入なのだ。

東大野球部から5年ぶりの“プロ志望届”

 立教大学が延長戦の末に法政大学を破って、グラウンドでは、第2試合、東京大学と慶應義塾大学の試合前練習が始まっている。

 ドラフト会議も1カ月先に迫って、すでに、大量6選手の4年生がプロ志望届を提出している慶大。

 今日の先発はその中の1人、左腕のエース・増居翔太(4年・173cm72kg・左投左打・彦根東高)。上手な脱力を組み込んだフォームから、コンスタントに140キロ前半をマークする速球に、スライダー、チェンジアップ、ツーシーム……多彩な変化球を交えた投球で、こんなに両サイドのコントロールを使えるサウスポー、学生球界でほかに知らない。すでに、昨年の全日本大学選手権ではMVPを獲得、この日の勝利で、東京六大学現役投手最多の「12勝」をマークした。

 こういう投手が、たとえばプロに進んで、1イニング限定の中継ぎで起用されたら、いったい、どんなピッチングをするんだろう。学生時代は先発のロングイニングだから、いつもペース配分しながらの投球でそれでも常時140キロ前半だったら……。

 そんな空想をめぐらせていたら、フッと、別の記憶が頭をよぎった。そういえば、相手の東大にも、今年はプロ志望届を出した選手がいたな……(東大からプロ志望届を出すのは、5年前日本ハムに7位指名された宮台康平〔現・ヤクルト〕以来である)。

 井澤駿介投手(4年・180cm84kg・右投右打・札幌南高)に、阿久津怜生外野手(4年・172cm77kg・右投左打・宇都宮高)

【次ページ】 プロ入りは「タイミング」…今はまだ早いのでは?

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