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「無名中の無名」選手がナゼ“阪神からドラ3”指名? 中学は軟式、高校は1日45分練習…岡山の公立進学校→国立大からプロ入りの「野生児の正体」
posted2026/02/02 11:01
昨秋のドラフトで阪神から3位指名を受けた筑波大の岡城快生。高校は岡山の公立進学校で、野球では全くの無名選手だった
text by

清水岳志Takeshi Shimizu
photograph by
Sankei Shimbun
「無名中の無名」
2025年のドラフトで阪神タイガースに3位指名を受けた岡城快生選手のことだ。筑波大で外部コーチをしていた東條航氏はそう、評した。
確かにドラフト前に出版された候補選手を特集した雑誌での扱いは小さい。同じ阪神に指名された創価大の立石正広が1位で複数入札と予想されているとのは大きな違いだった。その「無名野手」が阪神の3位指名を受ける理由はどこにあったのか。
軟式野球部出身の普通の中学生…高校は公立進学校へ
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岡城は岡山市の生まれ。野球を始めたのは小学1年生の時で軟式野球チームに入った。中学では硬式球を扱う自信がなく、中学校の軟式野球の部活を選ぶ。3年の時はキャプテンとしてチームをまとめたが、「私立高校に勧誘されたことはなかった」という、ごく普通の中学生だった。
岡山市内には“岡山五校”という公立進学校が5つあって、その中の岡山一宮高校に進む。
「家から自転車で30分くらいで。一番、近くて自分の勉強のレベルに合っていたから」
本人のいう進学理由も特別なものではなく、勉強のできる球児が選ぶ普通の選択だ。学習第一の進学校だから部活の時間は限られる。
「下校時刻が夏は18時15分。ホームルームが16時に終わって、正味1時間半ぐらい。冬は下校時刻が17時15分に繰り上がって片付けもあってアップの時間すらない。各自の練習だけ45分ほどでした。週に2日は休みで、補うために朝練が1時間ありました」
冬場は全体のシートノックの時間がなかった。練習時間は五校のなかでも少ない方だった、という。
高校3年の夏はピッチャーで、完投したが2回戦であっけなく高校野球を終えている。地方の進学校の生徒はまず国立大学へ進むことを考える。
「身体能力には自信があったんですが、井の中の蛙みたいなのがあって、国立でスポーツが盛んな大学志望でした。六大学とか私立は考えてなかったです」
第一志望は筑波大で和歌山大、鹿屋体育大なども候補だった。

