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“超無名の高校生→阪神ドラ3指名”を育てた国立大野球部のナゾを追う…「筑波だから今の自分がある」19年ぶりリーグ制覇を生んだ組織論「でも…最後は根性」

posted2026/02/02 11:00

 
“超無名の高校生→阪神ドラ3指名”を育てた国立大野球部のナゾを追う…「筑波だから今の自分がある」19年ぶりリーグ制覇を生んだ組織論「でも…最後は根性」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

阪神からドラフト3位指名を受けた筑波大の岡城快生。高校時代は全くの無名選手だった

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清水岳志

清水岳志Takeshi Shimizu

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Sankei Shimbun

 昨秋、首都大学リーグで38シーズンぶりの頂点に立った筑波大学。その象徴が阪神からドラ3指名を受けた岡城快生だ。高校時代は無名の進学校所属だった球児を、プロ注目の“野生児”へと変貌させたのは、一体何だったのか。国立大という異色の環境が生んだ、下剋上の舞台裏に迫る。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

 年末、26日に小さなネット記事を見つけた。

 社会人野球日本生命の梶田茂生監督が退任する、というものだ。梶田氏は筆者もちょっと気になる人だった。

 徳島のあの池田高校のエースでセンバツに優勝するなど甲子園をわかせた世代を代表する選手で、珍しく国立の筑波大に進んだ。外野手に専念すると1年生の秋の明治神宮大会で自身のサヨナラホームランで優勝している。これは史上唯一、国立大の全国制覇という特別なものだ。

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 そして昨年の秋、その筑波大が首都大学リーグで優勝を飾った。実に19年ぶり、38シーズンぶりのことだった。

 さらに、阪神タイガースがドラフト3位で岡城快生選手を指名した。おそらく阪神が筑波大選手を指名したのは初めての出来事のはずだ。

「筑波でやったから今の自分がある。他の大学だったらここまで成長できていない」

 岡城は感慨深くそういうのだ。

王者・東海大を倒し…なぜ国立大がリーグ制覇?

 筑波大学の野球部とはいったい、どんなところなのか。筑波の所属する首都大学リーグには1、2部があって秋は帝京大、日体大、武蔵大、東海大、城西大との6校で1部リーグ戦を戦った。これまでは東海大が優勝76回を誇り王者として君臨する。次は日体大の28回で筑波大の優勝回数は5回だ。

「東海を倒さないと優勝はない。秋も東海の1回戦に勝ったところで優勝できるかも、と思いました」

 岡城もそう振り返る。

 筑波の部員は約150人。その多くは体育専門学群に所属し、卒業後は体育の教師になる人材も多い。

【次ページ】 高度なデータ活用はあれど…「つまるところ気持ち」

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