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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「W杯は一晩で名前を売れる」コスタリカ守護神ナバスが“ココだけに語る”世界的GKの生存術「競争相手とギスギスしたら…」〈日本と同組〉
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byChristian Hofer/Getty Images
posted2022/09/24 11:02
世界的GKケイロル・ナバス。メガクラブを渡り歩くとともに、コスタリカの顔としてゴールマウスに君臨し続けている
「これまで何度も言ってきたように、私はベンチではなく常にゴールマウスに立つことを強く望んでいる。ただし、競争がプロサッカーの一部だということは理解している」
――移籍の噂もありますが、もしPSGに残った場合、第1GKになることを諦めませんか?(※その後残留が決定)
「当然だ。ギブアップは自分の哲学に反する。私は常に全力を尽くし、目標を達成しようとする。今季もそれは例外ではない」
――レアル時代にも厳しい競争にさらされながらもあなたは生き残り、CL3連覇に貢献しました。GKが競争に勝つのに大事なことは?
「強いメンタリティ、そして限界を突破しようとする渇望だ。それらを持ったうえで大事なのは、競争相手とフェアに接することだ。競争相手とギスギスしてしまったら、日々の練習の土台が崩れてしまう。特にGKというポジションはね」
――厳しい競争の日々の中、どうやってメンタルヘルスを保っているのでしょう?
「私の場合、ヨガだね。ほぼ毎日、ヨガをやっているよ。ときには家族と一緒にヨガをやって、頭をサッカーから切り離して気持ちをリセットするんだ」
――コスタリカ出身というルーツは、ヨーロッパのサッカーシーンで戦っていくうえでハンデになりますか?
「私自身の経験からはっきり言えるのは、サッカーにおいて国籍は重要な役割を担わないということだ。最も重要なのは、個人としてのパフォーマンスだ。もし芝生の上で素晴らしいパフォーマンスを発揮できれば、どんな国籍の選手でも注目される」
W杯は一晩で名前を売ることができる
――あなたのキャリアにおいて最大の分岐点は?
「やはり2014年W杯だろう。コスタリカは初戦でウルグアイに3対1で勝利して勢いに乗り、第2戦でイタリアに勝利し、第3戦でイングランドと引き分けて“死の組”と言われたD組を首位通過した。準々決勝のオランダ戦でPK戦の末に敗れたが、私たちは世界的に有名になった。
W杯は世界中が注目する舞台であり、一晩で名前を売ることができる。私はプレッシャーに打ち勝ち、ブラジルの地でそれを実現した」
――先ほど触れたように、あなたは15-16シーズンからCL3連覇を成し遂げました。CLで勝つには何が重要ですか?