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「W杯は一晩で名前を売れる」コスタリカ守護神ナバスが“ココだけに語る”世界的GKの生存術「競争相手とギスギスしたら…」〈日本と同組〉
posted2022/09/24 11:02
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph by
Christian Hofer/Getty Images
コスタリカ代表のケイロル・ナバスほど、過酷な生存競争を経験してきたGKは現代サッカーで他にいないだろう。
2014年W杯で活躍してレアル・マドリーへ移籍したが、スペイン代表のイケル・カシージャスの控えになった。2015年夏から正GKの座を掴んでCL3連覇に貢献したものの、2018年夏にベルギー代表のティボ・クルトゥワが加入して再び控えになった。
2019年9月にパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍すると正GKになったが、昨季イタリア代表のジャンルイジ・ドンナルンマが加入したことで再び厳しい競争にさらされている。
なぜナバスは厳しい競争に挑み続けられるのか? 8月中旬、PSGのクラブハウスで話を聞いた。
PSGの新監督は“食事中は携帯NG”なんだ
――PSGに加入して約3年が経ちました。パリの生活はどうですか?
「パリにはたくさんの歴史的な建物があり、そのロマンチックな雰囲気を感じながら暮らしているよ。ただ、チームのスケジュールがタイトなので、まだまだ行けていない場所も多いんだけどね」
――あなたはレアル時代、マドリードの街への愛着をよく口にしていましたね。パリとマドリードの違いは?
「食事の時間かな。スペインで暮らしたことがある人なら知っていると思うが、マドリードの方が夕飯の時間が遅いんだ。ただ、両方ともサッカーの熱狂度という点では似ていて、道を歩けばどちらの街でもすぐに気づかれてしまうよ」
――今季、PSGの新監督にクリストフ・ガルティエが就任しました。チームはどう変わりましたか?
「全員が同じ方向を向くようになった。監督は規律を重んじており、誠実さ、信頼性に価値を置いている。たとえば食事中は携帯を使ってはいけなかったり、1分でも遅刻したらクラブハウスに入れないといったことだ。全員が新監督に魅了されている」
ギブアップは自分の哲学に反する
――ポチェッティーノ前監督がGKをローテーションさせたのに対して、ガルティエ監督は正GKを固定する方針を打ち出しました。現時点でドンナルンマが第1GKで、あなたは第2GKという位置付けです。この状況をどうみていますか?