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甲子園の風BACK NUMBER
あなたが選ぶ「夏の甲子園・史上最強チーム」ベスト5…1位と2位は“わずか4票差”、根尾昂ら“2018年の大阪桐蔭”は何位?《700人アンケート》
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2022/08/18 11:02
あなたが選ぶ『夏の甲子園“史上最強チーム”』。後編では5~1位を発表(写真は2005年の駒大苫小牧)
3位 1982年の池田 55票
◎名将・蔦文也監督が作り上げた「やまびこ打線」
主な選手:畠山準(元横浜など)、水野雄仁(元巨人)、江上光治、山下和男
3位は55票を獲得した「1982年の池田」。
甲子園に響きわたるバットの金属音――。“やまびこ打線”と称された最強打線で、史上初の大会30本塁打超えを果たしたチームが池田でした。蔦文也監督のもとウエイトトレーニングで鍛えられた選手たちがパワーで圧倒。荒木大輔(元ヤクルトなど)を擁する早稲田実を準々決勝で撃破すると、広島商との決勝も12-2の圧勝で初優勝。徳島の公立校が強豪を相手に猛打で圧倒する戦いは、当時の野球ファンに衝撃を与えました。
「高校野球のセオリーを変えた学校」(56歳・男性)
「蔦監督率いる池田高校の登場の前と後で、高校野球が全く違う戦い方になったから。一種のイノベーションを起こしたチームで、他のチームも大変印象に残るところではありますが、野球を変えた、という観点で、歴代最強だと思います」(52歳・男性)
「出塁したら送りバントが定番の時代にゲッツーを恐れずガンガン打っていくプロ野球の様な戦い方を見せた池田野球は最強です。『阿波の攻めダルマ』の異名をとった蔦監督は高校野球史上、最高の監督」(59歳・男性)
「とにかく気持ちの良い野球だった。(1974年の)『爽やかイレブン』からこんなにも最強のチームを作り上げた蔦監督。山間の池田町から大舞台に行っても爽やかで豪快でそして素直な高校生たちの活躍に胸が高鳴りました」(57歳・女性)
「3番・江上、4番・畠山、5番水野のクリーンアップは公立高史上最強、9番の“ラッキーボーイ”山口(博史)も春までは上位を打っていた強打者で、火がつくとどこからでも長打が飛び出した。攻守でチームを牽引したキャプテン・窪(靖)を中心に、甲子園で勝ち進むにつれて成長、完成していった、地方の公立高らしいチーム」(51歳・男性)