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甲子園の風BACK NUMBER
あなたが選ぶ「夏の甲子園・史上最強チーム」ベスト5…1位と2位は“わずか4票差”、根尾昂ら“2018年の大阪桐蔭”は何位?《700人アンケート》
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2022/08/18 11:02
あなたが選ぶ『夏の甲子園“史上最強チーム”』。後編では5~1位を発表(写真は2005年の駒大苫小牧)
2位 1985年のPL学園 183票
◎桑田&清原の「KKコンビ」集大成
主な選手:桑田真澄(元巨人など)、清原和博(元西武など)、松山秀明、内匠政博(元近鉄)
大激戦の1位争い。わずか4票及ばずも、2位に輝いたのは「1985年のPL学園」でした。
チームの中心は、当時常勝チームで1年生からレギュラーをつかんだエース・桑田、主砲・清原のKKコンビ。特に前年は決勝で取手二に苦杯をなめたこともあり、リベンジを期す3年時の集大成、85年は大会前から大きな注目を集めました。
桑田、清原以外にも超高校級の選手を揃えるPL学園は、2回戦で大会新記録の29得点を記録するなど、圧倒的な強さで勝ち上がります。決勝では9回裏2死二塁から主将・松山のヒットでサヨナラ勝ちを収め、劇的なフィナーレを迎えました。高校3年間の甲子園で積み上げた清原の13本塁打は史上最多、桑田の20勝は戦後最多の記録。KKコンビが日本を席巻した3年間でした。
「桑田、清原の圧倒的な存在感とPLブランドの威圧感。戦績だけならこれを上回るチームもあるかもしれませんが、あの衝撃とインパクトを超える高校は他にありません」(51歳・男性)
「甲子園の歴史の中で85年のPL学園ほど野球に興味がない人まで巻き込んだブームになったことは未だかつて見たことがない。優勝2回、準優勝2回の記録もさることながら最後の宇部商戦をサヨナラで締め括るのもドラマチック」(51歳・男性)
「KKコンビが特に目立っていたものの、チーム全体としても高いレベルで、走攻守に非の打ち所がないチームであったから。リアルタイムで観ていたので余計にそう感じてしまいます」(47歳・男性)
「KKコンビの集大成。初戦から決勝まで、力だけでなく気持ちの面でも一番強かったと思います。KKコンビがデビューした時に中学1年生で、3年間追い続けました。勝利を掴んだチームを見習い、受験勉強へ切り替えられたのもいい思い出です」(52歳・女性)
「桑田、清原のPL学園は文句なし、どの選手もプロで活躍できそうなレベルの実力だった。当時、長年最下位だったロッテ、阪神にも普通に勝てるんじゃないかと本気で思ってた。そのぐらい魅力のあるチームだった」(49歳・男性)
「エース桑田の安定感。日本一の主砲・清原。KK以外の選手のレベルの高さ。打てて守れて走れる。特に1番・内匠、2番・安本がかけてくるプレッシャーですぐに試合がPL学園ペースになる。上から下まで息の抜けない打線は素晴らしかった。でも守備が上手いのが一番。応援も素晴らしく、ランナーが走るような軽やかな曲や重厚感のある曲を使い分け、球場全体がPL学園の野球ライブになるようでした」(54歳・男性)