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チェルシー撃破で首位独走! ペップ体制6年目、最強シティはプレミア連覇と悲願のCL初制覇へ邁進中 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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posted2022/01/22 17:01

チェルシー撃破で首位独走! ペップ体制6年目、最強シティはプレミア連覇と悲願のCL初制覇へ邁進中<Number Web> photograph by Getty Images

デブライネの一撃で、難敵チェルシーを撃破。年が明け、シティの勢いがいよいよ止まらなくなっている

 これでシティは、昨季は3戦で全敗していたトゥヘル監督のチェルシーに、今季は2戦2勝。前節にはアーセナルも下しており、リーグ戦の連勝を12に伸ばしている。最近は僅差での勝利も多く、華やかなだけでなく、いっそう勝負強くなっている印象だ。ライバルと比べて決して選手層が厚いわけではないのに、この冬のマーケットではフェラン・トーレスをバルセロナに放出した。それでも当代随一の指揮官の薫陶を受けた選手たち(19歳の生え抜きMFコール・パーマーら)が次々に頭角を現し、チーム全体のクオリティーは高まっているように見える。

「1月に優勝チームはいない」

 すでに上位陣とのアウェー戦をすべて消化しており、もはやリーグ連覇は濃厚ではないかと問いかける気の早い記者もいるほどだ。

「1月に優勝チームはいない」と、グアルディオラ監督は試合後の会見でそんな質問を牽制した。

「リバプールは消化試合が少なく、彼らが次の試合で勝てば、(シティとの差は)8ポイントとなる。勝点8差など、なきに等しい。(中略)今季がどうなるか、私にはわからない。率直に言って、今はそんなことを気にかけていない。ただ目の前の試合に完璧な準備をして臨み、それが終われば、また次の試合を分析する。それだけだ」

 終了直後のフラッシュインタビューで選手を称えていた現在51歳の指揮官は、会見でもそこを強調した。

「何年も勝ち続けているチームの選手たちが、これほどまでに謙虚さを保ち、すべての試合に全力を尽くし続けている。これは本当に素晴らしい。しかもこの国のこのリーグで、それが果たされているのだ。この状況こそ、突出した達成だ」

欧州制覇実現のための異例の長期政権

 過去にバルセロナで4シーズン、バイエルン・ミュンヘンで3シーズンにわたって指揮を執ったグアルディオラ監督は今、シティで6シーズン目を過ごしている。その間、多くの選手を飛躍的に成長させ、プレミアリーグの数々の記録を塗り替えてきた。そして6年で4度目のリーグ優勝も視界に捉えている。しかし、クラブが切望する欧州制覇はまだ成し遂げていない。だからこそ、異例の長期政権を敷いているのだろう。本人も11年前にバルセロナで2度目の優勝を遂げてから、チャンピオンズリーグのトロフィーを掲げていない。

 2月中旬から始まるチャンピオンズリーグの決勝トーナメントでは、まずスポルティングと対戦する。気鋭の指揮官ルベン・アモリムが統率するポルトガル王者も面白いチームだが、今のシティなら、ここは突破する可能性が高い。彼らを止められるとしたら、バイエルンやレアル・マドリー、はたまたこちらも欧州初制覇の野望に燃えるパリ・サンジェルマンあたりか。

 豪雪のなかでも、欧州王者が罠を仕掛けるピッチでも、自らのスタイルを貫いて勝ち切ったシティ。このままチャンピオンズリーグ初制覇へ邁進するシナリオも、あながち出来過ぎとは思えない。

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