名将ペップが16歳イニエスタやメッシを絶賛した日「俺たち2人を引退させることになるぞ」「彼を止める術はない」〈祝51歳〉

＜名言1＞
私はお前に引退を強いられるだろうが、あいつは俺たち2人を引退させることになるぞ。
（ジョゼップ・グアルディオラ／Number985号 2019年8月29日発売）

◇解説◇
　バルセロナが誇る司令塔の系譜を象徴する有名な言葉である。

　2000年当時、バルサの中盤を仕切っていたのはベテランのグアルディオラ、当時売り出し中のシャビの2人だった。ある日、当時16歳のイニエスタがトップチームの練習に参加し、鮮やかなボールコントロールで先輩たちを感心させた。その才覚を一瞬で見抜いたペップはその後、指導者としてシャビとイニエスタの黄金コンビを成熟させた。

　しかし、イニエスタは明確な後継者が生まれないまま、ヴィッセル神戸へと去った。クラブのアイデンティティである生え抜きのプレーメーカーの系譜をペドリらが継げるのか。バルサの指揮官となったシャビは、彼らを育成するというタスクを担っている。

2009-10シーズンのグアルディオラ監督とイニエスタ　©Takuya Sugiyama

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敵将として「メッシを止める術はない」

＜名言2＞
メッシを止める術はない。
（ジョゼップ・グアルディオラ／Number878号 2015年5月21日発売）

バイエルン、マンチェスター・シティでは対戦相手としてメッシとも戦った　©Getty Images

◇解説◇
　2014-15シーズン、かつて指導したバルセロナとCL準決勝で対戦することになったペップは、メッシ、スアレス、ネイマールという世界有数の攻撃力を誇るトリデンテを封じ込める策はないと考え、ボールを彼ら3人に渡さないように、対策を講じた。

　だが、マンツーマンでブロックしても、わずかな隙を突かれてゴールを奪われる。バイエルンが誇る組織力は、個の力によって破られた。

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