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チェルシー撃破で首位独走! ペップ体制6年目、最強シティはプレミア連覇と悲願のCL初制覇へ邁進中

posted2022/01/22 17:01

 
チェルシー撃破で首位独走! ペップ体制6年目、最強シティはプレミア連覇と悲願のCL初制覇へ邁進中<Number Web> photograph by Getty Images

デブライネの一撃で、難敵チェルシーを撃破。年が明け、シティの勢いがいよいよ止まらなくなっている

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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 画面の向こう側は雪国であった──。

 昨年11月28日、マンチェスター・シティの本拠地エティハド・スタジアムは、吹雪に見舞われていた。ウェストハムを迎えた一戦の開始前から雪は降り積もり、前半が終盤に差し掛かった頃には、サイドラインの判別も困難に。そんなフットボールにはひとえに不向きなピッチで、ホームチームは前半の大半にわたって見えにくいボールを易々とキープし、先制点まで奪っている。最終的にシティは、今季のプレミアリーグの上位で健闘している相手を2-1で下した。

順位表は近年見慣れたものに

 それでも当時は、「今季の優勝争いは面白くなりそうだ」と多くのファンが感じていたはずだ。大雪の第13節を終えた時点で、シティは勝点29の2位。下には1ポイント差でリバプールがつけ、上には同じく勝点1差でチェルシーが首位に君臨していたのだ。得失点差では、リバプール(+28)、チェルシー(+26)、シティ(+20)の順だった。今季こそ、プレミアリーグの頂上で複数チームによる熾烈なデッドヒートが繰り広げられるのではないか──そんなふうに期待したとしても、おかしくはない。

 ところが、それからふた月と経たないうちに、順位表は近年見慣れたものとなってしまった。先週末の1月15日には首位シティが2位チェルシーを本拠地に迎え、1-0で勝利。両者の勝点差は12に広がった。翌日に勝って2位に浮上したリバプールにも、11ポイント差をつけている(リバプールは消化試合がひとつ少ない)。

 この頂上決戦で敵将のトーマス・トゥヘルは、ハイプレスを用いてシティを押し込もうとした。昨年9月の前回の対戦(1-0でシティの勝利)で、チームの全体的な立ち位置が低かったことを反省し、序盤から打って出たのだ。しかし、降りしきるブリザードにも屈しなかったスカイブルーのシャツを着た面々は、現欧州王者からの猛烈な重圧をも受け流し、ペップ・グアルディオラ監督の教え子らしく、丁寧かつスピーディーに球を繋いでいった。

 この日の偽9番はフィル・フォデン。センターフォワードの位置から降りてはパスを捌き、左右のジャック・グリーリッシュとラヒーム・スターリングと巧みなコンビネーションを見せた。敵がボールを持った際には、近くの選手たちと的確に囲い込み、即時の奪回を先導した。

今季はチェルシーに2戦2勝

 試合を決めたのは、主将の腕章を巻いたケビン・デブライネだ。今季は怪我や疫病の影響でコンディションが整わず、らしくない姿を見せることもあったが、ここひと月ほどは復調傾向にあり、この古巣との一戦でも攻守に輝いた。70分にはジョアン・カンセロの「完璧なパス」(グアルディオラ監督)を受けてドリブルでボックス付近まで持ち込むと、タイミングを外すようなミドルを放ち、それまで見事な反応でゴールを守っていたGKケパ・アリサバラガを破った。

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