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青学大原監督「1万mの記録は箱根駅伝の順位と相関性がある」は本当か? “速ければOKじゃない”意外な関係

posted2021/12/16 11:05

 
青学大原監督「1万mの記録は箱根駅伝の順位と相関性がある」は本当か? “速ければOKじゃない”意外な関係<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

2020年はエントリー上位10人の10000m平均タイムと箱根駅伝の順位がともに1位だった青山学院大学

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酒井政人

酒井政人Masato Sakai

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Nanae Suzuki

 12月10日に第98回箱根駅伝のチームエントリーが行われ、登録選手上位10人の10000m平均タイムが判明した。青学大・原晋監督は「10000mの記録は箱根駅伝の順位と相関性がある」と話しているが、実際はどうなのか。10000m平均タイムと箱根駅伝の関係を考えてみたい。

2年で最大20秒アップ 箱根出場校の「1万m平均タイム」

 まずは今大会の登録選手上位10人の10000m平均タイムをチェックしてみよう(Number Web以外でご覧になっている方は記事末尾の「関連記事」から ◆箱根駅伝出場校 上位10人10000m平均タイムランキング をご覧ください)。

 駒大が史上最速タイムとなる28分24秒65でトップ。2位は青学大で28分29秒40、3位は明大で28分31秒18だった。今大会には10000m27分台が10人、同28分台が143人登録されるなど、2年前と比較して、全体的にタイムが15~20秒ほど上がっている。選手のレベルアップもあるが、記録の飛躍的な向上は“高速スパイク”の影響が大きい。

1万mの記録と箱根駅伝の順位には相関性があるのか?

 そして過去5年間(17~21年)の箱根駅伝の総合順位と登録選手上位10人の10000m平均タイム(順位と記録)は以下の通り。面白いことに各大学でそれぞれ“傾向”があるのだ。

◆2017年箱根駅伝最終順位ランキング(登録選手上位10人の10000m平均タイム・順位)

最終1位 青学大(28分41秒53・1位)
最終2位 東洋大(29分01秒68・6位)
最終3位 早大(29分01秒22・5位)
最終4位 順大(29分04秒61・7位)
最終5位 神奈川大(29分05秒15・8位)
最終6位 中央学大(29分22秒72・15位)
最終7位 日体大(28分56秒57・3位)
最終8位 法大(29分23秒03・16位)
最終9位 駒大(29分09秒78・11位)
最終10位 東海大(29分00秒95・4位)

【次ページ】 箱根駅伝順位と1万m記録の“意外な傾向”

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