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“104億円の18歳ペドリ”にU-24日本代表全員の総計が満たないなんて悔しい… “732億円軍団スペイン”を打ち破れ〈市場価格調査〉
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byNaoki Nishimura/AFLO SPORT
posted2021/08/02 17:06
強化試合でのペドリと田中碧のマッチアップ。準決勝スペイン戦では無敵艦隊をぜひ撃退してほしい
<日本>
GK
谷晃生(60万ユーロ/7800万円/20歳)
大迫敬介(95万ユーロ/1億2350万円/22歳)
鈴木彩艶(30万ユーロ/3900万円/18歳)
DF
酒井宏樹(400万ユーロ/5億2000万円/31歳)
中山雄太(80万ユーロ/1億400万円/24歳)
板倉滉(350万ユーロ/4億5500万円/24歳)
吉田麻也(320万ユーロ/4億1600万円/32歳)
旗手怜央(80万ユーロ/1億400万円/23歳)
冨安健洋(2000万ユーロ/26億円/22歳)
橋岡大樹(100万ユーロ/1億3000万円/22歳)
町田浩樹(85万ユーロ/1億1050万円/23歳)
瀬古歩夢(80万ユーロ/1億400万円/21歳)
MF
遠藤航(1000万ユーロ/13億円/28歳)
田中碧(170万ユーロ/2億2100万円/22歳)
久保建英(1500万ユーロ/19億5000万円/20歳)
三好康児(200万ユーロ/2億6000万円/24歳)
堂安律(700万ユーロ/9億1000万円/23歳)
三笘薫(180万ユーロ/2億3400万円/24歳)
相馬勇紀(80万ユーロ/1億400万円/24歳)
FW
前田大然(110万ユーロ/1億4300万円/23歳)
上田綺世(90万ユーロ/1億1700万円/22歳)
林大地(65万ユーロ/8450万円/24歳)
総額=7775万ユーロ/101億750万円
10億円超の市場評価、最も高いのは誰?
海外で活躍する選手、もしくは田中や酒井、前田や三笘のように海外移籍を経験した選手もしくは移籍の噂がある選手だと、少々価格がアップしているようだ。ブンデスリーガで“デュエルマスター”となった遠藤航、20歳にしてラ・リーガ1部の舞台で試合に絡むどころか「コンスタントに結果を残す」ことが期待されている久保らが10億円オーバーなのは、何ら不自然なことではない。
その中でもっとも市場価値が高いのは、冨安だ。
「DFの市場価格調査」をやったときも少し触れたが、攻撃にも関与できる最新型のセンターバックには50億円台の価値がつくケースがある。冨安は右SBとCBの両方をこなしてボローニャで評価を高め、トッテナムやアタランタというCL出場クラスのクラブへの移籍の噂が出るほどにまで成長したのだから……移籍成立となれば、さらなる評価額アップもありそうだ。
板倉だってオランダメディアのベスト11になっている
その冨安が累積警告で出場停止なのはかなり痛いが、グループステージを見れば板倉だって“冨安の代役”扱いするのは失礼なほどのクオリティを見せていた。20-21シーズンはオランダのフローニンゲンで34試合・3060分に出場。現地メディアが選ぶベストイレブンにも名を連ねるなど、ボランチ兼CBとして頼れる存在になっているのだから、当然だろう。
板倉はこの1年で見ると「80万ユーロ→350万ユーロ」と4倍以上の市場価格になっている。もうちょい上げてほしいなあ……と思いつつ、スペインの強力攻撃陣にも臆さず立ち向かってくれると信じたい。
さてそのスペインはどんな市場評価額になっているのか。直前の親善試合では18歳ペドリが出場すると実況アナウンサーが「100億円超の価値を持つ選手です!」と連呼していたが……。