乾や岡崎との序列争いを制したあの選手も

　またブライアン・ヒル、ラファ・ミルはそれぞれ昨季の所属クラブで乾貴士、岡崎慎司との序列争いを制したシーズンの末、この舞台に立っている。現状では新シーズンはそれぞれトッテナムとウォルバーハンプトンに所属することになりそうで、彼らにも要注意である。

岡崎と喜ぶラファ・ミル©Getty Images

　故障したミンゲサ、セバージョスの出場は不透明である。それでも代役にバジェホやE・ガルシアといった面々が控えている。やはりスペインはバルセロナ大会と同じく「本気モード」なのは確かなのだろう。準々決勝でコートジボワールに後半終了間際に勝ち越されながら、ラファ・ミルの起死回生の同点ゴールから延長戦でのハットトリックを観ると、強く感じる。

　でも当たり前のことだが、サッカーは「現状の値札」で勝敗を決するものではないし、クラブでも代表でも、ネームバリュー抜群の相手を倒す……というのは最高の快感だ。何より自らの価値を上げて「移籍市場の注目銘柄」になるためには、スペイン戦はうってつけのはず。

　ぜひマドリー勢やバルサなどメガクラブが「なんてこった、ラ・ロハ（スペイン代表の愛称）が負けちまった。しかし日本のコイツ、いいな……」と思わせるような大活躍を、大いに見せてほしい。

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