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冨安健洋の“3年で26億円アップ”がマンガみたいだけど ワールドクラスのセンターバック市場価値1位の“ほぼ100億円男”は…
posted2021/06/14 17:03
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
JMPA/Getty Images
日本代表にU-24日本代表になでしこ、並行して開催される国内サッカーの公式戦、そしてEURO。1年前の6月と比べて、サッカーを堪能しすぎと言うほどずっとサッカーを見ている……が、各種もろもろの作業をしなきゃいけないはずなのに『Mr.CB ミスターシービー』というサッカー漫画にもハマってしまった。
ザクッとあらすじを言うと、日本代表で実績を残した名センターバックが、3部リーグの舞台で無名の10代センターバックを“相方”にして育成していく――というものだが、昔々のその昔、センターバックをやっていた人間(なお身長伸びずにコンバート)からすると「おお、ついにセンターバックが主役になるマンガが生まれたのか」と思う。
マンガの世界でも、サッカー界の花形と言えばストライカーやアタッカー、ゲームメーカーだったからだ。でもここ近年は“リアルに描く”系のマンガが増えたこともあって、センターバックに脚光を当てる本作が生まれたのだろう。
きっと、現実の世界で“スーパーなCB”が増えたことも、大きく影響しているんじゃなかろうか。
セリエAで常時出場した吉田と冨安はスゴい
もちろん日本サッカーには井原正巳、秋田豊、松田直樹、宮本恒靖、中澤佑二、田中マルクス闘莉王……と数多くの名CBがいた。ただ、ここ最近の森保ジャパンを見ていて、吉田麻也&冨安健洋のCBコンビの安定感たるや……と思っている人は多いだろう。
<吉田と冨安の2020-21シーズン/セリエA成績>※データはすべて「transfermarkt」より
吉田麻也(サンプドリア)
32試合1得点2アシスト/2270分出場
冨安健洋(ボローニャ)
31試合2得点/2719分出場
まさか自分の生きているうちに、守備の国イタリアでレギュラーを張るセンターバックが2人出るとは。ある意味、レアル・マドリーやリバプール、マンチェスター・ユナイテッドやミラン、インテルなどのメガクラブに加入するよりも、想像していなかった出来事かもしれない。
と、感慨深くなりつつ……気になるのが、彼らの市場価値だ。