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【記録で新人王予想】パ小深田大翔、セ森下暢仁が最有力も 戸郷翔征と見逃せない“大穴候補のドラ1”
posted2020/11/18 11:02
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
セ・パ両リーグのレギュラーシーズンが閉幕したので、今季の「新人王」について予想をしてみる。
現在の規定では1年目の新人だけではなく、以下の条件に該当する選手が対象になる。
1.海外のプロリーグでプレーした経験がないこと
2.支配下選手に初めて登録されてから5年以内
3.投手として前年までの一軍での登板イニング数が30イニング以内
4.打者として前年までの一軍での打席数が60打席以内
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今年でいえば2016年以降に一軍デビューした選手が対象になる。ただし打席数、イニング数の制限があるので、2018年デビューの選手でいえば、2019年まで458打席に立った日本ハムの清宮幸太郎には新人王の資格はないが、昨年まで60打席ちょうどのロッテ安田尚憲は新人王の資格がある。
<パ・リーグ>
〇野手陣
今季、60打席以上立った新人王有資格者を打席数順に並べる。
安田尚憲(ロ)
113試393打87安6本54点2盗 率.221
小深田大翔(楽)
112試378打109安3本31点17盗 率.288
鈴木将平(西)
46試140打29安1本10点0盗 率.207
小郷裕哉(楽)
58試105打31安4本12点8盗 率.295
佐藤都志也(ロ)
60試114打26安2本12点0盗 率.228
藤原恭大(ロ)
26試96打25安3本10点4盗 率.260
大下誠一郎(オ)
32試88打19安2本9点0盗 率.216
野村佑希(日)
21試74打19安3本18点0盗 率.257
川越誠司(西)
48試64打10安2本5点0盗 率.156
和田康士朗(ロ)
71試59打12安0本0点23盗 率.203
山野辺翔(西)
53試60打14安0本4点5盗 率.233
樋口龍之介(日)
25試50打7安1本1点0盗 率.140
太田椋(オ)
20試54打14安3本5点0盗 率.259
昨年、通算60打席きっちりで終わったロッテの安田は、今季は開幕2戦目から3番に座り、7月21日から4番打者となる。113試合出場のうち87試合はスタメン4番だった。首脳陣の脳裏には同期のヤクルト、村上宗隆が4番に抜擢されてリーグ屈指の強打者になり新人王を獲得した前例があったと思うが、安田は最後まで爆発せず。規定打席には到達したが、この成績では新人王は厳しいだろう。