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【記録で新人王予想】パ小深田大翔、セ森下暢仁が最有力も 戸郷翔征と見逃せない“大穴候補のドラ1” 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2020/11/18 11:02

【記録で新人王予想】パ小深田大翔、セ森下暢仁が最有力も 戸郷翔征と見逃せない“大穴候補のドラ1”<Number Web> photograph by Kyodo News

1年目から2ケタ勝利を挙げた森下暢仁。カープにとって大きな希望となった

セの野手陣を見ていくと……

<セ・リーグ>
〇野手陣 
有資格者の60打席以上の選手と、比較対象のために巨人の2選手を加えた。

松原聖弥(巨)
86試278打73安3本19点12盗 率.263
大盛穂(広)
73試135打35安2本16点5盗 率.259
小幡竜平(神)
54試127打28安0本7点3盗 率.220
濱田太貴(ヤ)
33試100打20安3本7点0盗 率.200
北村拓己(巨)
57試75打17安2本10点0盗 率.227
郡司裕也(中)
30試64打10安0本4点0盗 率.156

◇ ◇ ◇

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増田大輝(巨)
74試37打11安0本2点23盗 率.297
岸田行倫(巨)
34試43打13安1本5点0盗 率.302

 巨人の松原は2016年育成5位、今年が新人王資格ぎりぎりだ。2~3年前からフェニックスリーグなどでは1番を打つことが多く、首脳陣がリードオフマンとして期待していた打者だ。今季一軍に初昇格し、2番打者としてまずまずの成績を上げた。しかし規定打席には届かず。

 広島の大盛は2018年育成1位、9月からスタメン起用が多くなり、1番、または下位を打って俊足巧打の片鱗を見せた。

 巨人の増田は2015年育成1位での入団だが、支配下登録は2017年だったため、まだ新人王資格がある。8月6日の阪神戦に、野手登録ながらマウンドに上がって話題となった。23盗塁はリーグ2位、ただし9月以降は10盗塁3盗塁死と成功率が下がっている。他球団の捕手にマークされている感がある。

 同じく岸田は、2017年ドラフト2位。小林誠司の戦線離脱もあって一軍マスクをかぶるチャンスを与えられたが、打率3割と結果を残して大城、炭谷に次ぐ3番手捕手となった。

 ただ残念ながら、野手陣では新人王候補は見当たらない。

序盤戦は森下vs戸郷が話題だったが

〇投手陣 30イニング以上

森下暢仁(広)
18試10勝3敗0SV 0HD 122.2回124三振 率1.91
戸郷翔征(巨)
19試9勝6敗0SV 0HD 107.2回106三振 率2.76
勝野昌慶(中)
13試4勝5敗0SV 0HD 72回56三振 率3.88
吉田大喜(ヤ)
14試2勝7敗0SV 0HD 67.1回53三振 率5.21
清水昇(ヤ)
52試0勝4敗0SV 30HD 53.1回58三振 率3.54
ケムナ誠(広)
41試1勝1敗0SV 11HD 51回55三振 率3.88
坂本裕哉(De)
10試4勝1敗0SV 0HD 46回29三振 率5.67
長谷川宙輝(ヤ)
44試1勝2敗0SV 7HD 43.1回45三振 率5.82
岡野祐一郎(中)
11試2勝2敗0SV 0HD 42.1回41三振 率6.17

 広島の森下は、大学屈指の好投手と言われ昨年ドラフト1位で入団。背番号「18」を与えられた期待通りの活躍を見せると、エース大瀬良大地の離脱後は先発投手陣の柱として投げ、沢村賞候補にエントリーされてもおかしくない数字を挙げた。

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