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FA杯制覇もアーセナルがゴタゴタ。
強化部長解任に長引くエジル問題。
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2020/08/25 19:00
FA杯制覇で苦悩のシーズンを締めくくったアーセナルだが、2020-21シーズンも前途多難なのだろうか。
アルテタ体制下で低い序列だが。
一方、エジルはロンドンを気に入っているのか、はたまた好待遇に固執しているのか、レンタル移籍ですら拒否するほど頑なだ。ベンゲルという理解者が去ったいま、エジルを擁護する者はほとんどいないにもかかわらず。
アルテタ体制下での序列も低い。
エジルとの契約は2021年6月30日までだ。推定市場価格は1200万ポンド(約16億8000万円)前後といわれている。アーセナルにすればラストセールのチャンスだ。しかしエジルは、「契約が満了するまでアーセナルに残る。移籍はその後だ」と語っていた。双方が歩み寄る気配すらない。
リバプールは充実している。マンチェスターの両チームは大型補強を図り、チェルシーも市場で積極的に動いている。アーセナルはゴタゴタが多すぎて、組織の整理整頓を優先しなければならない。このままではその差が、さらに広がっていく……。