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久保のビジャレアル入団会見が
語学力の新スタンダードか?

posted2020/08/26 15:00

 
久保のビジャレアル入団会見が語学力の新スタンダードか?<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

8月11日の入団会見にフェルナンド・ロイグ会長と臨んだ久保。日本メディアの質問に2言語を操って回答した。

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

PROFILE

photograph by

Daisuke Nakashima

 久保建英のビジャレアル入団会見で改めて感じたのは彼の言語能力の高さだった。

 当然のように通訳はおらず、関係者や記者とのやり取りも自然にこなす。チーム合流前だったが、適応は問題ないと誰もが思ったはず。練習開始時、久保はスペイン人選手と同じスタートラインに立っている。

 ひと昔前、海を渡る日本人選手に待っていたのはピッチの戦いだけではなかった。島国の日本は言語的に閉鎖された環境で、言語教育もいまだ世界標準からはかけ離れている。'90年代や'00年代に世界へと渡った英語すらままならない選手らは、練習後に辞書を手に分からない単語を調べた。彼らの前にはポジション争いとは別の、もうひとつの壁があった。

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