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プレミア“真夏の移籍市場”が熱い!
マンUが狙うサンチョ、クリバリー。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2020/08/19 11:50

プレミア“真夏の移籍市場”が熱い!マンUが狙うサンチョ、クリバリー。<Number Web> photograph by Getty Images

ドルトムントで一躍名を上げたサンチョ。復権を期す“赤い悪魔”の一員となるか、移籍市場動向から目が離せない。

“オンラインサービス移籍”も!

 もっとも、そのマンCを含め補強ターゲットの大半が以前から噂のある面々である点は致し方ないのだろう。

 ソーシャル・ディスタンスの必要性や、飛行機による移動に伴う面倒や制限を考えれば、国外でのスカウトは非現実的と言える。加えて日当数万円のパートタイム・スカウト陣は、スタッフの中で経費削減の犠牲にされやすい。新たな獲得候補を発掘することが難しい中、選手サイドから売り込みがあっても、クラブ側はもともと代理人主導の移籍話に警戒心が強い。

 代理人を介さず、かつウイルス感染のリスクがないバーチャルな獲得候補選定策として、3年前に初めて商談成立例が誕生した『トランスファー・ルーム』なる有料オンライン・サービスも注目されている。利用クラブは国内外で500を超えたと言われているが、そのメンバーであるブライトンにしても今夏の獲得第1号は、特性を把握済みのリバプールのアダム・ララーナだった。

ブライトンはララーナを移籍金ゼロで。

 昇格4年目のブライトンのように、移籍市場で勝者となる資金力を持たないクラブは、ピッチ上での競争力を保つため、例年にも増して賢い補強に励む必要がある。

 リバプールでの契約満了を逃さず、クリエイティブなハードワーカーが揃う前任地では最終的に過小評価気味だったララーナを、移籍金なしで手に入れた補強は、正攻法で戦う移籍先のスタイルと、32歳のMFが持つ能力と経験を考えれば、非常に有効な移籍例だと言える。

 トップ4争い復帰を目指すトッテナムも、サウサンプトンの中盤でキャプテンマークを巻いていたピエール・エミル・ホイビェルグが今夏1人目の新顔である。

 移籍金1500万ポンド(約21億円)で商談が成立した8月11日には、反対にカイル・ウォーカー・ピータースが1200万ポンド(約16.8億円)でサウサンプトンに出て行ったが、この手のトレードも今夏は増える傾向が予想される。

【次ページ】 アーセナルは異例のベテラン戦略。

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