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プレミア“真夏の移籍市場”が熱い!
マンUが狙うサンチョ、クリバリー。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2020/08/19 11:50

プレミア“真夏の移籍市場”が熱い!マンUが狙うサンチョ、クリバリー。<Number Web> photograph by Getty Images

ドルトムントで一躍名を上げたサンチョ。復権を期す“赤い悪魔”の一員となるか、移籍市場動向から目が離せない。

オランダからの獲得がトレンドに?

 断トツ優勝のリバプールは守備の要ビルヒル・ファンダイク、足元も頼もしい新守護神アリソン・ベッカーに、合わせて1億4200万ポンド(約199億円)近い予算を割いた2年前の補強が見事な実を結んだが、今季はそもそもが投資感覚のアメリカ人オーナーが買い控え路線である。

 片やロシア人オーナーが戦力購入意欲を取り戻したチェルシーは、来夏に延期された欧州選手権でベルナーがドイツ代表FWとして活躍すれば、査定額が倍増しかねない24歳を買わない手はないと判断したようだ。

 チェルシーは、ベルナーの前にハキム・ジエシュを攻撃陣に加え、同じアヤックスから左SBニコラス・タリアフィコも獲得する可能性があるが、こうしたエールディビジからの新戦力獲得は今夏のトレンドになるかもしれない。

 今季の終盤、過密日程をこなした選手の疲労度は、先のFAカップ決勝で2名をハムストリングの怪我で失ったチェルシーを見ても明らか。欧州選手権を控えてハードな日程となる来季に向けて、3月で今季が打ち切られたオランダやフランス、さらには、6月中の今季終了に漕ぎ着けたドイツのトップリーグから、肉体的コンディションの面で頼もしい戦力を補強するクラブが増えても不思議はない。

シティは打倒リバプールへ着々と。

 マンCは8月早々にスペインとイングランドの他クラブから新戦力を買い入れているが、これはライバルに勝つためのチャンスとして、今夏の移籍市場を意識している証拠と受け取れる。

「2強」の相手リバプールから王座を奪回すべく、監督のペップ・グアルディオラが望む補強を進めている。

 バレンシアから2080万ポンド(約29.1億円)で獲得したフェラン・トーレスは、バイエルンに移籍したレロイ・サネの代役となる20歳のウインガー。2部に降格したボーンマスから4100万ポンド(約57.4億円)で買い入れたネイサン・アケは、アイメリク・ラポルテのバックアッパーとなる25歳だ。

 ラポルテの相棒となる新CBにはクリバリー、ルベン・ディアス(ベンフィカ)ら候補が数名。「優れた戦力が手元になければ優勝は不可能で、力のある選手は値が張るものだ」と言う指揮官に、フロントも全面支援の構えを見せている。

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