岡本は「若大将！」になった。

――技術的にもそれくらいの領域まできていると見ていますか？

「練習に取り組む姿勢が全く違います。野球選手というのはユニフォームを着て、グラウンドに来て一生懸命やるのは当たり前の話なんです。

　やはりその選手がいかに大人の野球選手になるかというのは、ユニフォームを脱いで、再び着るまでに計られる。この時間が非常に重要になってくるんです。

　食事のことやウエートトレーニングを含めたグラウンド以外でのトレーニング、そういうルーティンのコンディショニングをいかにやるか。今年の岡本はそういうことに対する意識が、昨年のいま頃とは全然違います」

――それがビッグベイビーから「若大将」への変化だと。

「そうですね。そういう姿を見ていたから、早くから和真には『今年はビッグベイビーは言わないぞ』と。それで『若大将！』と、ね。

　本人はそう言ったら凄く喜んでいましたよ。でも、まだちょっと周りは認知していないけどね（笑）」

大城はファーストで使うことに。

――1番打者は？

「（吉川）尚輝を入れたい！　大城（卓三捕手）もね。大城はファーストで使うことになるでしょう」

――新戦力としては昨年、世界一になったワシントン・ナショナルズでレギュラー選手だったパーラ選手が加わりました。パーラ選手の評価は？

「最初は難しい評価になるのかなと思いましたね。キャンプイン当初は日本のピッチャーにあまり慣れていなくて、タイミングの取り方に問題があるように見えました。

　どういうことかと言うと、日本のピッチャーは投球モーションに入って踏み出した足が、着地した後に、1つ“間”がある。そこがアメリカのピッチャーとの違いです。

　最初の頃の彼は、その“間”を入れられずにノーステップ気味に打っていた。だから『タイミングは少しとった方がいい。イチ、ニ、サンではなくてイチ、ニ～のサンという感じで』と言う話をしたんです。そうしたら自分で少しオープンスタンスにして、タイミングの取り方を変えてきた」

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