プレミアリーグの時間BACK NUMBER
伏兵セビージャにCLベスト16で敗退。
マンUモウリーニョは賞味期限切れ?
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2018/03/17 09:00
浮かない表情を浮かべるモウリーニョ。ユナイテッド復権は長期的スパンで考えるほかなさそうだ。
ダービーでの優勝決定だけは許せない。
大物監督が率いるビッグクラブが、ビッグマッチで敗れたとなれば仕方ないのかもしれない。だが今季のユナイテッドには、モウリーニョへの「過去の監督」扱いを打ち消す白星も複数あるのだ。
そこで注目されるのが、4月7日の第33節で実現するマンチェスター・ダービーでの戦いぶりである。ホームでユナイテッドを迎え撃つシティは、この一戦でリーグ優勝が決まる可能性が高い。
ただユナイテッドにすれば、ダービーに敗れての地元ライバル戴冠など、絶対に目の当たりにしたくはないだろう。つまり、モウリーニョ流の負けない戦い方が肯定的に受け止められる公算は大きい。
誇り高き指揮官自身も、敵に隙を与えずに守りながら、虎視眈々とカウンターで結果をもぎ取ろうとする戦術を徹底すると思われる。
ユナイテッドのプライドを懸けた意地の大一番で結果を出せば、その3週間ほど前にセビージャに喫した敗北も忘れ去られるかもしれない。