炎の一筆入魂BACK NUMBER
カープは3連覇&日本一へ団結する。
10ゲーム差の「苦しい年」を越えて。
text by
前原淳Jun Maehara
photograph byHideki Sugiyama
posted2018/01/02 07:00
昨季から持ち越す形での日本一の夢は再び破れた……だからこそ、2018年の広島カープは、さらに団結するはずだ!
「広島は本当に強くなったから大丈夫。しばらく強い」
新戦力だけでなく、現有戦力の底上げが期待できるのが、今の広島の強さでもある。
今季限りで退団した石井琢朗前打撃コーチ(現ヤクルト)も「広島は本当に強くなったから大丈夫。しばらく強いと思う」と認めていた。
ただ、仮に野手陣が底上げされても'17年と同様の援護を期待するのは酷な話だ。
鍵は、投手陣が握る。過去に黄金時代を築いた歴史を紐解いても、強力な投手陣なくして黄金期は訪れない。
広島が挑む3連覇はセ・リーグでは巨人以来。実現すれば真の黄金期到来を意味する。
投手陣における、“タナキクマル”的な存在を望む!
'17年は打線の援護で薮田和樹や岡田明丈が成長し、大瀬良大地が復活の兆しをつかんだ。
'18年は'17年の成績がベースとなるだけに、ハードルは決して低くはない。彼らが先発の柱へと成長しなければいけない。
野手では菊池涼介、丸に続き、鈴木や田中広輔、會澤といった選手が主力へと育っている。
緒方孝市監督も「田中がレギュラーとして定着してくれた。投手陣でも彼らが3番手、4番手のままではなく、2番手、1番手となるような投球をしてくれればと思っている」と投手陣のタナキクマル台頭を期待する。