野球のぼせもんBACK NUMBER
1億円プレーヤー続出のホークス。
連続日本一へ攻守ともに景気よし!
posted2018/01/01 08:00
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
Hideki Sugiyama
もともと球界年俸総額で断トツ1位のホークス。2017年は日本一奪回したとあって、今オフはさらに景気が良く大盤振る舞いとなっている。
日本球界でも4億円超プレーヤーとなれば14名しか確認されていないが、うち8名がホークスの選手だ。なかでも柳田悠岐は2018年シーズン中に国内FA権を取得することも考慮されて3年契約を結んだ。年俸は当初4億円と伝えられたが、地元スポーツ紙によれば5億5000万円だったと推定されている。もし後者ならば、前年比2億8500万円もの大幅アップで、日本人現役選手トップに立ったことになる。
また、2017年の年俸総額は42億800万円(2位巨人が36億8653万円)だったが、2018年は45億円を超える見込みだ。ちなみに、この数字には選手会加入選手のみでサファテ(年俸5億円)やデスパイネ(4億円)、バンデンハーク(4億円)といった外国人選手は含まれていない。
孫オーナー「金満うんぬんと言う人がいますが……」
「“金満”ソフトバンクと言われますが、球団の黒字経営の中から選手らに還元しています。金満うんぬんと言う人がいますが、言わせておけばいいんじゃないかと思います」
孫正義オーナーは、11月に行われた球団スポンサー向けのパーティーにVTR出演してこのように述べたという。もともと球界に参入した頃から「メジャー級の選手待遇を目指す」と公言していた。
ホークスの売上高は約278億円(2017年3月期の決算公告)だ。先頃、「阪神タイガースが2018年3月期に球団史上初めて200億円突破か」と報道されていた。観客動員数1位のタイガースでこれなのだから、ホークスはすでに球団ビジネス面でも「盟主」の座を確立したと言っていいのかもしれない。
また、今オフのホークスでは新たに“億”を稼ぐプレーヤーが4人も誕生した。
そのうちの1人はWBCで活躍しシーズンでは勝率第1位のタイトルを獲得した千賀滉大(1億2500万円/6000万円アップ)なのだが、残る3人の顔ぶれがなかなか興味深い。