2年連続でCFを失った鹿島、大型補強の浦和。

●鹿島アントラーズ

【主な移籍・加入動向】
In：山本脩斗（DF／磐田）、ルイス・アルベルト（MF／SCブラガ）、杉本太郎（MF／帝京大可児高）、赤崎秀平（FW／筑波大）
Out：岩政大樹（DF／テロ・サーサナ）、ジュニーニョ（FW／未定）、大迫勇也（FW／1860ミュンヘン）

　昨シーズンに興梠慎三が浦和へ、そしてこの冬には大迫勇也が1860ミュンヘンへと新天地を求めた。良質な日本人フォワードを2年連続で失った鹿島が選んだのは、若手を競争させる方針のようだ。

　FWのファーストチョイスは加入2年目のダヴィが濃厚だが、赤崎にかかる期待も大きい。佐賀東高時代には2年生ながら高校選手権でハットトリックを達成。筑波大進学後もコンスタントに得点を積み重ねた。昨年は特別強化指定選手として鹿島でリーグ戦1試合に出場を果たしている。また2列目では昨秋のU-17W杯日本代表の中心選手だった杉本も、今後の鹿島を背負っていく存在だ。2人とも即レギュラーというレベルには至っていないようだが、大迫だけでなく岩政やジュニーニョら経験豊富な選手が去っただけに、世代交代の巧みさで知られる鹿島にとっては重要なピースとなる。

●浦和レッズ

【主な移籍・加入動向】
In：西川周作（GK／広島）、濱田水輝（DF／新潟※2）、青木拓矢（MF／大宮）、李忠成（FW／サウサンプトン）
Out：山田暢久（DF／引退）、小島秀仁（MF／徳島※1）、高橋峻希（DF／神戸）、野田紘史（DF／長崎）

　柏木陽介、槙野智章、森脇良太に続いて、広島時代にペトロビッチ監督の薫陶を受けた西川と李を加え、同都市のクラブである大宮から青木を獲得した浦和。大きなトピックとして扱われたのはこの3人だったが、濱田とユースから加入した関根貴大も今後のチームを支えていくべき存在だ。

　浦和ユース出身の濱田は原口元気、山田直輝らとともに'08年高円宮杯ユースを制覇した時のメンバー。'11年の終盤戦にはCBのレギュラーを確保したものの、翌シーズンはペトロビッチ監督独特の戦術に馴染むことができず出番が減り、'13年は新潟へと期限付き移籍した。新潟での公式戦出場は13試合と限られたが「フィジカル面で厳しい練習をこなして、対人プレーへの激しさを備えました」と加入会見で話した通り、昨季56失点と課題を残した守備面でのオプションとして力を発揮したい。

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