「自分たちはまだまだ甘いなと思いましたね」

――マレーシア戦では勝利はもちろん、大量得点が必要だった。でも、それまでの試合では2点までしか得点できていなかった。大量得点はプレッシャーにはならなかった？

「たしかに、ほんまに大量得点なんかできるんかなと思った。でも、試合で1点、2点と取れたとき、このペースで行けば5、6点は入るなと思いました。だから4－0という結果にはまったく満足できなかったです。チャンスはもっとたくさんあったので。カウンターをくらうシーンもあったし、マレーシアぐらいの相手ならそういうのはなくしていかないといけない。相手を完璧に叩き潰すぐらいの内容じゃないと。自分たちはまだまだ甘いなと思いましたね」

シリア戦、マレーシア戦では山口＆扇原のセレッソコンビが大活躍！

　シリア戦の後半、そしてマレーシア戦で目立ったのは、山口、扇原のダブルボランチだった。セレッソ大阪でもボランチを組む2人がプレーすることで、中盤でのボール回しやパス出しがよりスムーズになった。

――2試合とも2人の連係は良かった。ボランチでの役割は代表とセレッソではどう違う？

マレーシア戦では、両サイドバックが大量得点を目指して積極的に上がっていく中、キッチリとその裏をカバーしていた山口。敵のカウンターによる攻撃も見事に完封。

「タカ（扇原貴宏）はそんなに変わらないけど、俺の場合、代表での役割はアンカーで、80％ぐらいは守備なんです（苦笑）。セレッソではサイド攻撃を要求されるし、セカンドボールの詰めにも行けと言われるのでかなり前のほうに行けるんですね。でも、代表では基本的に前には行くなみたいな。最終ラインからも1枚残れと言われているので。アジア大会のときはけっこう前に行けていたんですけどね」

――扇原と山村、コンビを組む選手によってプレーも変わる？

「それはありますね。タカと組んだときは、俺が前に出ていってもバランスを見てくれているんですけど、ヤマ君はとにかく前に行くんですよ。だから、俺がチャンスだと思っても一緒に前に出ていくわけにはいかないからなかなか上がれない。そこは、タカとやっているほうがうまくバランスが取れていると思います」

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