ロンドン五輪代表、最大の挑戦BACK NUMBER
バーレーン戦最大の敵は慢心!?
勝利の鍵は清武と大津の初コンビ。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byKyodo News
posted2012/03/13 11:45
バーレーン戦へ向けた直前練習での清武弘嗣(左)と大津祐樹。「清武は視野が広いし凄くいい選手。自分が使われることもできるし、使うこともできるので楽しみです」と語った大津。
明日3月14日、ロンドン五輪最終予選の最終戦となるバーレーン戦が国立競技場で行なわれる。
2月、日本はシリアに敗れ、グループリーグC組の首位から陥落したが、マレーシアに4-0で圧勝し、シリアがバーレーンに敗れたことで再び、首位に躍り出た。現時点で日本は、2位のシリアに勝ち点3差でトップにおり、バーレーン戦に引き分け以上の結果でロンドンへの切符を手にすることになる。
もちろん勝利することが第一だが、そのためのテーマは、1トップをどう活かすかだ。
というのもバーレーン戦は、FW大迫勇也が累積警告のために出場停止だからだ。
シリア戦、マレーシア戦でも大きな存在だった大迫勇也の不在。
負けたとはいえ、シリア戦では大迫が途中から入ることで前線に起点ができ、永井謙佑のゴールが生まれている。
マレーシア戦でも、大迫のポストから攻撃のスイッチが入り、攻撃陣が連動した動きを見せていた。大迫の存在がいかに大きかったかは、永井が大迫と交代して入った後、攻撃が滞ってしまったことからも容易に判断できる。
だがこれは、永井が悪いわけではなくチームに問題がある。原口元気も「永井クンだけじゃなく、新しく入った選手を活かす臨機応変さが、まだ足りない」と、語っていた。
明日の試合は、大津祐樹か永井のどちらかが1トップに入りそうな気配だが、2月のシリア戦は永井のスピードを活かそうとして、繋ぐサッカーを放棄しロングボールのみの攻撃になってしまっていた。だが、それでは結果が出ないことをチームは、学んでいる。
そこで今回、1トップを活かす鍵となるのが、清武弘嗣と大津である。