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【小結で10勝】「大化けの可能性を秘めている」平戸海が24歳で確立させている「自らの型」と「昭和のお相撲さん」的魅力は?<二所ノ関親方が徹底解説>
2024/09/07

今回は、先日の七月場所で小結に上がって十番勝ち、進境著しい平戸海関を取り上げます。
平戸海関は身長178cm、体重は138kg。大型力士が居並ぶ幕内では小柄な部類に入ります。役力士となり、その体格を不安視する声もありましたが、それを払拭するような素晴らしい内容の相撲を見せてくれました。
24歳の若さで自らの「型」を確立している。
刮目すべきは、まだ24歳という若さにもかかわらず、自らの「型」を確立していること。鋭い立ち合いから左前まわしを取り、相手に圧力をかけて押し切る。15歳で入門してからこのスタイルを愚直に追求しているところに、ある種の潔さを感じます。
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photograph by Takayuki Ino(Illustariton)
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