#1101

記事を
ブックマークする

「俺、止まっても強いじゃん」元横綱・稀勢の里が相撲を深く考えるきっかけ…“天才”豊ノ島との攻防とは?《二所ノ関親方の徹底解説》

2024/08/05

 豊ノ島関との取組を通じて、私は大きな成長のヒントをつかんできました。

 十両時代からの通算対戦成績は私の33勝9敗と大きく勝ち越しているのですが、お互いが十両、平幕だった最初の十番に限っていえば、6勝4敗と互角の戦いが続きました。豊ノ島関は身長168cm。当然のことながら体格では私の方が圧倒していましたが、負ける時のパターンは決まっていて、立ち合いから必ずもろ差しに入られてしまい、守勢に立たされるのです。そこから下手投げを打たれたり、体を寄せられ、土俵を割ってしまうことが続きました。

 私は考えました。どうして、いつももろ差しに入られてしまうんだろう。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Takayuki Ino(Illustariton)

0

0

0

前記事 次記事