#1076

記事を
ブックマークする

「『自分十分、相手十二分』という盲点」稀勢の里はなぜ把瑠都に<6勝21敗>だったのか?<二所ノ関親方自身が徹底解説>

2023/07/16

 今回は、琴欧洲関と並んで私が苦手としていた、元大関・把瑠都関を取り上げたいと思います。

 私と把瑠都関との対戦成績は、私の6勝21敗。圧倒的に苦手とする相手でした。琴欧洲関にも18勝29敗と負け越していたこともあり、「稀勢の里はヨーロッパ出身の大型力士が苦手なのでは?」と思われる方もいるでしょう。

 しかし、ふたりはまったく違うタイプの力士でした。琴欧洲関には立ち合いからの差し身の巧さがありましたが、把瑠都関は左右両四つで相撲が取れる器用さが武器でした。左利きの私と把瑠都関が対戦すると、自然と「左相四つ格好になります。実は、これが私にとってはイレギュラーなことだったのです。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Takayuki Ino(Illustariton)

0

0

0

前記事 次記事