はじめて朝青龍関と人生が交錯したのは、2003年の五月場所のことでした。16歳だった私は三段目の優勝決定戦に進出したのですが、そこで負けてしまい、支度部屋で号泣していました。そこに土俵入りの準備をしていた当時最強の横綱がやって来て、声を掛けてくれたのです。
「その気持ち、大事だぞ。忘れるな」
横綱のひと言は重く、自分の中に闘志の火が燃えるのを感じました。
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photograph by Takayuki Ino(Illustariton)