4月上旬に亡くなられた、第64代横綱・曙関の取組を考察します。
私のなかでは常に、「曙関こそが最強横綱ではないか」という思いがあります。当時の若貴兄弟をはじめとした二子山部屋勢、武蔵丸関を筆頭とした武蔵川部屋勢との対戦を一手に引き受け、かつ優勝11回という数字を残していることに感服するほかありません。もし、時代が違えば優勝回数を20回、30回と伸ばしていても不思議ではなかったのではないでしょうか。
ただし、私が子どもの頃、曙関の相撲を見て「強すぎてつまらない」と思っていたことも事実です。突きを3発繰り出したら、もう終わりですから(笑)。ところが、自分が相撲界に入ると、曙関の偉大さを実感するようになります。
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photograph by Takayuki Ino(Illustariton)