今回は元関脇・安美錦の安治川親方を取り上げます。8歳上の安美錦関に対して、通算対戦成績は私が31勝17敗と勝ち越していますが、入幕してからは4連敗を喫するなど、本当に苦労させられた相手でした。
安治川部屋は今年6月に部屋開きを行ったばかりで、二所ノ関部屋と同じく始動したばかりの希望に満ちた部屋です。安治川親方とは今、審判部で一緒に仕事をしています。
また、親方は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に通っていたので、私にとっては平田竹男先生のゼミの「後輩」でもあります(笑)。普通は2年かけて修士号を取得するところ、私と同じく親方も1年制の修士課程を取り、2年分の勉強を1年で修めなければならないという、厳しいプロセスを乗り越えてきました。私もあの1年間で考える力を養うことができて、人生が大きく変わった実感があります。そんな経験を積んだ安治川親方だけに、これからどう部屋の経営をしていくのか非常に興味があります。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Takayuki Ino(Illustariton)