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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「34歳はもうおじさん」青学大・原晋監督が説く“大迫傑超え”の必要性…教え子・黒田朝日と狙うマラソン「2時間3分台への確信」と日本陸上界への喝
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涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by(L)JMPA、(R)Nanae Suzuki
posted2026/01/22 17:06
「マラソンで2時間3分台を狙う」という青学大の原晋監督と黒田朝日の師弟コンビ
ゴール後の余韻が消えつつある大手町、今回の箱根駅伝で4位となった早稲田大学・花田勝彦監督にも話を聞いた。かつての大迫傑もそうだったが、1年生・鈴木琉胤のように箱根駅伝という枠にとらわれたくないと早稲田に入学してくる選手も多い。戦力的な充実ぶりでも、原監督のメソッドとは違う「圧倒的な個」を育てるという方針の点でも、ファンを魅了するチーム作りをしている。花田監督が語る。
「4区を走った鈴木も、4月に入ってくる新入生もそうですが、箱根駅伝のために早稲田に入ってくるわけではないので、彼らが日本代表を目指すベース作りをした上で卒業させたいですし、じっくり育てていきたいなと思います。
それぞれの監督には考え方があり、青学は青学の勝ち方がある。自分自身にも理想の勝ち方はありますし、それを追い求めながら、勧誘も、チーム作りもやっています。ただ結局、原さんに箱根駅伝で負けて発言していたら、言い訳になってしまうのでね。同じ勝ち方ではなく、私としては圧倒的な個を10人作って箱根で勝てるように頑張りたいですね」
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常勝軍団を築いた原監督は、世界トップレベルとの距離感の認識、マラソン強化の方法論についても明快だ。日本人が世界に挑める種目はマラソンしかない。だからこそ、大いに盛り上がり、年々レベルが上がっている箱根駅伝も、マラソン強化の手段とする――そんな位置付けだ。
「青学メソッド」の延長にあるマラソン2時間3分台
その言葉には説得力が伴っている。それは花田監督も示唆したように、箱根駅伝で12年で9度の優勝という圧倒的な実績を残しているためだ。そしてそれだけではなく黒田朝日の10000m27分37秒62に代表されるように選手がトラックでも軒並みタイムを伸ばし、さらに昨年の黒田が大阪マラソンで2時間6分5秒という学生記録を打ち立てたことで、いわゆる「青学メソッド」の延長にマラソン2時間3分台が見えるという確信があるのだろう。
次にマラソン日本新記録を樹立するのは、黒田朝日か、37歳で迎えるロサンゼルス五輪も視野に入れてまだ進化する大迫傑か、はたまた5000mや10000mで世界の舞台を踏んでからマラソンに挑む選手か。
周囲との軋轢を避けようとせず、フラットで、ストレートな”原語録”を聞けたことで、よりマラソン、そして日本長距離界が盛り上がっていく予感がした。
【動画を見る】マラソン日本新を更新した大迫傑選手への最新インタビューは、【動画】「レース中の最大心拍と平均心拍は…」大迫傑が明かすマラソン“日本新記録”の完全舞台裏と34歳の伸びしろ「自分の変化が楽しみです」《インタビュー前編》でご覧いただけます。


