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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「34歳はもうおじさん」青学大・原晋監督が説く“大迫傑超え”の必要性…教え子・黒田朝日と狙うマラソン「2時間3分台への確信」と日本陸上界への喝
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涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by(L)JMPA、(R)Nanae Suzuki
posted2026/01/22 17:06
「マラソンで2時間3分台を狙う」という青学大の原晋監督と黒田朝日の師弟コンビ
想定する舞台も目標も明確だった。2027年9月ベルリンマラソンで、2時間3分台。
2018年に設楽悠太が16年ぶりに日本記録を更新して以降、止まっていた時計の針が動き出したかのように大迫傑、大迫傑、鈴木健吾、そして大迫傑と、8年かけてタイムを縮めてきた。だが、それでも日本記録は昨年12月に大迫が出した「2時間4分55秒」であり、3分台とはまだ距離があるように思える。
――先日、大迫傑選手が日本新を出しましたけど、それを超えていく、という……。
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「みなさん、大迫ってすげえと思っているかもしれないけど、昔の人ですよ。34歳ですよ? 彼が第一線で走っている場合じゃないですよ。日本陸上界はいつまでも大迫傑に頼っていては駄目なんです。これは決して彼をけなしているわけじゃありませんよ。これまで彼が日本陸上界のベンチマークとなるような、それだけ価値のある記録を出してきてくれたことに関してはもう感謝しかありません。
だからこそ、箱根駅伝で我がチームがベンチマークを作った結果、他の大学もみんなが(基準が)上がってきているように、彼に追随して、それを大きく超えていかないと」
34歳の選手が「いつまでも日本ナンバーワンじゃ…」
何度も大迫にインタビューを重ね、今回の箱根駅伝の1週間前にもバレンシアマラソンへの準備などの話を聞いていた身としては、年齢への概念について反論をしたい気持ちも湧いてきたが、囲み取材は議論の場ではない。原監督がこちらの目をギッと見つめながら話を続ける。
「あなた、34歳、普通はおじさんの年齢の選手に、いつまでも日本ナンバーワンでおらせちゃいけないですよ。若い子がやらないと。だからこそ、5000m、10000mは強化するんだけど、そこで『世界で戦う』というわけわからん表現は僕はやめた方がいいと思います。
そう、マラソンです。マラソンで勝負するために5000、10000mを強化する。マラソンを走らせるために箱根駅伝をもっともっと強化する。そういった視点で日本陸上界を作っていかないとダメだというのが、僕の持論ですね。もちろん、他にも色んなメソッドがあっていいとは思いますけどね」

