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スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
「ようやく原(晋)さんも『警戒するのは早稲田』と…」箱根駅伝で「悔しい4位」早大監督が語る青学大との差は?「優勝への道しるべは見えた」
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生島淳Jun Ikushima
photograph byNanae Suzuki
posted2026/01/15 11:06
大会後のテレビ番組で来年のライバルを問われ「早大、中大、国学院大」を挙げた青学大の原晋監督。中でも強力ルーキー加入の早大には警戒を露わにした
暮れの全国高校駅伝の「花の1区」で区間賞を獲得した増子陽太(学法石川)、2位の新妻遼己(西脇工)、3位の本田桜二郎(鳥取城北)の“ゴールデントリオ”が早稲田に加わる。鈴木琉胤に彼らについて話を聞くと、「この3人は、僕の眼から見てもヤバいです」と話すほど。ただ、花田監督は冷静だ。
「3人は強度の高い練習ができるタイプなので、琉胤からはそう見えるんでしょうね。私自身、楽しみな部分はもちろんありますが、強い選手は個性も強いですし、育成の責任も感じます。幸い、私の学生時代も同じ学年に櫛部(静二・現・城西大監督)、武井(隆次)、2学年下に渡辺康幸と個性の強いメンバーがそろっていましたが、瀬古(利彦)さんがそれぞれの個性を生かしながら成長に導いてくれたので、その方法も参考にしつつ、育成していきたいと思います」
新入生が入る前は、別れの季節でもある。
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「今年の4年生、山口智規、主務の白石幸誠が卒業するのかと思うとさびしいですね。箱根駅伝を4回戦って3回は大学新記録を出しているので、彼らが優勝を目指す土台を作ってくれました」
「早稲田メソッド」の確立はなるか
新年度からは、花田監督がリクルーティングしてきた選手たちが4学年、そろうことになる。この4年間で土台は出来た。次は「早稲田メソッド」を確立するフェイズに入る。
「これは誤解されるかもしれませんが、ウチは距離を踏むという意味では、いちばん練習をさせてないと思います。去年の夏、北海道の紋別で中大の豊富な練習量を見て、驚いたくらいですから。早稲田で中大の練習をこなせる選手はひとりか、ふたりくらい。
いま、青山学院が箱根駅伝に照準を合わせるメソッドを確立して、他校もそれを意識せざるを得ない状況になってはいますが、それでも早稲田は早稲田のやり方で学生を育て、勝ちに行きたいと思っています。今回は先頭にも立ちましたし、青学の背中を追うこともできました。優勝への道しるべが見えた箱根駅伝だったと思います」
臥薪嘗胆。花田監督の言葉を聞くと、2026年の早稲田にぴったりの言葉に思える。

