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「ようやく原(晋)さんも『警戒するのは早稲田』と…」箱根駅伝で「悔しい4位」早大監督が語る青学大との差は?「優勝への道しるべは見えた」 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byNanae Suzuki

posted2026/01/15 11:06

「ようやく原(晋)さんも『警戒するのは早稲田』と…」箱根駅伝で「悔しい4位」早大監督が語る青学大との差は?「優勝への道しるべは見えた」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

大会後のテレビ番組で来年のライバルを問われ「早大、中大、国学院大」を挙げた青学大の原晋監督。中でも強力ルーキー加入の早大には警戒を露わにした

 実に頼もしい1年生である。

「琉胤の場合は世界に照準を合わせていく選手です。11月の全日本が終わってからは、自分に足りていない部分、フィジカルトレーニングにも積極的に取り組んでいます。今年は9月に名古屋で行われるアジア大会を狙いつつ、将来を見据えてじっくりとベースを作る1年にできればと思います」

 そして今回、悔しいことに黒田の引き立て役にまわってしまった工藤については、レース後に変化が見えたという。

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「前回、5区で結果を出し、ワールドユニバーシティ・ゲームズのハーフマラソンでも優勝して、メディアのみなさんにも取り上げていただき、ひょっとしたら、本人にもふわふわした面があったのかもしれません。今回、黒田君にやられたことで、本人も忸怩たるものがあったと思いますが、話していても、謙虚さ、素直さを感じるようになりました。きっと、強くなるために必要な『くぼみ』になると思います」

 今回のレースで黒田が爆発的な走りを見せて優勝を引き寄せたことで、再び5区に焦点が当たっている。やはり、優勝するためには山上り要員を1年間通して育成しなければならないのだろうか? 花田監督は別の方法を模索している。

「青学については今回2区を走った飯田(翔大)君を見ていると、彼が5区を担当しても1時間8分台では走れそうだなと思いますし、原さんはしっかりと山上り要員を作ってきますよね。来年以降、5区が再び最重要区間になって、各校とも山上りを強化してくるのかもしれませんが、私としてはそれをやりたくはないんです」

早稲田が勝つときは…「平地で圧倒的なリードを」

 工藤に対し、黒田の記録を破るため、1年をかけて山上りの練習をさせることはないという。

「やっぱり、早稲田が勝つ時というのは平地で圧倒的なリードを作って、たとえ山で逆転されたとしても、平地で抜き返して優勝する。そういうチームを作っていきたいですね。ただし来年、山を上れそうな選手が出てこなければ、工藤には走ってもらうことになるからね、とは話してあります(笑)」

【次ページ】 「エリート」と「たたき上げ」の化学反応

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