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「ようやく原(晋)さんも『警戒するのは早稲田』と…」箱根駅伝で「悔しい4位」早大監督が語る青学大との差は?「優勝への道しるべは見えた」
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生島淳Jun Ikushima
photograph byNanae Suzuki
posted2026/01/15 11:06
大会後のテレビ番組で来年のライバルを問われ「早大、中大、国学院大」を挙げた青学大の原晋監督。中でも強力ルーキー加入の早大には警戒を露わにした
早稲田は1枚欠ければ、それが大きな穴となる。
しかし、青山学院は遜色のない選手が控えている。現状、青山学院と他大学との差はそこにある。
往路では先頭争いを演じたものの、あと一歩及ばなかった。それでも、一時は青山学院をリードし、5区で交錯したことは、早稲田にとって今後の財産になると花田監督は話す。
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「今回、青学の後ろ姿を見て走れたわけです。本当の意味で背中が見えました。原さんも、『来年、いちばん警戒するのは早稲田』とようやく言ってくれましたし(笑)、本気で優勝に向けた準備をしていかなければなりません」
花田監督にとっての「最高傑作」…エース山口智規
花田監督は「圧倒的な個」の育成を標榜し、それが実を結び始めた1年でもあった。早稲田はトラックで、そして出雲駅伝で2位に入って存在感を示したからこそ、往路では本気の戦いが挑めたのではないか。
特に就任以来、4年間指導してきた山口智規は日本選手権の1500mで2位、5000mでも13分16秒56と日本歴代14位のタイムを出した。そして箱根の2区では、日本人学生でただひとり、1時間5分台をマーク。トラックからロードへの移行を見事に成功させたのだ。
「青学の原さんは、黒田君のことを『最高傑作』と話していましたが、山口智規は私にとってはそういう存在です。振り返ってみると、4年間はアッという間でした。1年生の時はなかなか結果が出せませんでしたが、4年間で大きく成長してくれましたし、卒業後の活躍に期待しています」
そして、今回の4区でヴィンセント(東京国際大)が持つ区間記録まであと1秒に迫った1年生の鈴木琉胤は、底知れぬポテンシャルを感じさせる。
「鈴木琉胤は渡辺康幸に通ずるものを感じます。彼は常に100パーセントの内容の走りをしてくれます。今回の4区も、60分30秒を基準として、プラスマイナス20秒くらいかなと話していたんですが、60分1秒でしたからね。今回の4区ではレースで20km以上を走るのは初めてだったこともあり、突っ込み過ぎないようにと伝えていました。
余裕があったので、最後はきれいにペースが上がるだろうなと思っていたら、その通りの走りをしてくるんですよね。見事でした。箱根が終わって、『4区は平坦で単調なので、来年は難しい区間、2区を走りたいです』と話していました」

