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実はトップ10が「10年で平均5cmアップ」テニス界が高身長化… “絶滅危惧種” 170cm台の錦織圭が「正直、あれが理想」と言う196cm日本人若手とは? 

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山口奈緒美

山口奈緒美Naomi Yamaguchi

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posted2025/12/02 11:01

実はトップ10が「10年で平均5cmアップ」テニス界が高身長化… “絶滅危惧種” 170cm台の錦織圭が「正直、あれが理想」と言う196cm日本人若手とは?<Number Web> photograph by Getty Images

2019年、のちに歴代世界1位の最高身長を更新することになるメドベージェフ(198cm)と錦織(178cm)。ここ10年、テニス界の高身長化が進む

 その身長で最高位24位までいき、3度もツアー優勝をしている西岡だが、今は肩の故障を抱えながらの戦いで、今年は3月から9月までの7カ月間で1勝しか得られなかった。彼の長引くケガもまた、勢いを増すテニスのパワー化と無関係ではないはずだ。

 西岡は11月第2週の神戸チャレンジャーで2回戦を棄権してシーズンを終えたが、その翌週の横浜慶應チャレンジャーで、今年5月以降1試合しか戦っていなかった錦織が復帰戦に臨んだ。錦織のプレー見たさに、慶應義塾大学日吉キャンパスの蝮谷テニスコートは連日賑わい、錦織が登場する日は約1100席分のチケットが完売したという。

196cmになった坂本19歳

 しかし錦織は準々決勝で敗れ、優勝したのは、19歳の今もまだ身長が伸び続けて196cmになったという坂本怜だった。昨年のジャパンオープンでこの坂本とダブルスを組んだ錦織は、「日本人にしては珍しく体格に恵まれて、ちょっとまだ細身ではありますけど、やっぱり190もある身長は正直理想だと思うので、僕や西岡君や(望月)慎太郎とは違ったテニスができるおもしろさというか、可能性がある」と評していた。

 新しい時代にふさわしい逸材がこうして日本にもいる。ファンはそのやんちゃな足音を楽しく聞く一方で、文字通り世界の高い壁の中でコートを舞うように戦った錦織の軽快な足音を、今も忘れられずにいる。

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