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松岡修造とグランドスラムを目指す子ども達のテニス真剣勝負「自分で感じろ!」“脳を震わせる”指導に込めた想い

posted2026/02/05 11:01

 
松岡修造とグランドスラムを目指す子ども達のテニス真剣勝負「自分で感じろ!」“脳を震わせる”指導に込めた想い<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

今回も松岡修造さんによる熱血指導が行なわれた

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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Yuki Suenaga

本気でスポーツと向き合う子ども達が、プロの技と経験を直接学ぶ特別な舞台「Number Sports Academy」。2回目となる「松岡修造テニス教室」には、全国から優秀なテニス少年少女が集まった。たった1日、されど1日。松岡が「これだけは感じてほしい」という内容を詰め込んだ濃密なレッスンとなった。

「ナイスショット!」

 インドアコート中に松岡修造の大きな声が響き渡る。会場は外の寒さを吹き飛ばすような熱気に包まれていた。

 2026年1月10日、東京・有明で、「Number Sports Academy 松岡修造テニス教室」が2年ぶりに開催された。対象となったのは、本気でプロを目指し、真剣にテニスに取り組んでいる小学4年生から中学1年生の男女31人。1日限りのスペシャル指導には、世界の舞台で戦う日本人選手を育てる男子ジュニアの育成強化プロジェクト「修造チャレンジトップジュニアキャンプ」を20年以上にわたって主宰してきた松岡の想いが込められていた。

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「ジュニア世代の選手はものすごく感性が高く、僕自身も12歳の頃に指導を受けたコーチから教わったものが今の自分の軸になっていると実感しています。彼らが今日、聞いた言葉や感じた刺激、教わった打ち方は、永遠に残るでしょう。だからこそ、日頃から五感を意識的にフルに活用しながら脳を“ぶるぶる”震えさせて、好奇心や意欲をかきたててもらいたいです」

 日頃から本気で頑張ることの大切さを発信している松岡は、この教室でも開始前からコーチらと入念な打ち合わせを行なうなど、熱がこもっていた。

 まず45分に及んだ座学では、アスリートとして必要な考え方や姿勢を伝授。「失敗でより自分を知ることができるし、成長できる。だからこの世代はどんどん失敗してほしい」。自らの経験談を交え、この日のメインテーマにしていた脳を“ぶるぶる”させることの大切さ、チャレンジすること、自分自身を知ること、環境を変えることで成長できることなどを説いた。

 座学が終わると、4面のコートを使って実技指導がスタート。ラケットを持つときの姿勢に始まり、ストローク、サーブ、ボレーと、メニューが移っていく。その間も松岡の常にポジティブな声掛けがコートに響き渡っていた。

 ストロークでは「自分から入って取りに行く姿勢が大事」「体全体を使う」「軸足の向きを意識する」、ボレーは「自分から攻めていく。打った方向に体を動かす」、テイクバックは「呼吸を使って体をコントロールしてみよう」とヒットのタイミングの重要性などを説き、様々なアプローチで自分のテニスを自分で操るために必要な動作を指導した。

 締めくくりは参加者へのマンツーマン指導だ。憧れの松岡による指導ということで一言も聞き漏らすまいと、子ども達は必死にアドバイスに耳を傾け、コートで実践する。みるみる上達する参加者に松岡の指導もさらに熱くなる。レッスンを終え一人ひとりにフィードバックしながら修了証を手渡すと、最後に「自分で感じることが大切」とエールを送った。

 熱血指導を受け、充実の表情を浮かべていた子ども達。堀口さん(中学1年)が「これからより前に入って攻めていきたい。この経験を活かしていきたいです」と目を輝かせると、松岡から何度もアドバイスを受けていた丸山さん(小学4年)も「すごく楽しかったです。しっかりとボールを押していくようなイメージを心がけていきたいです」と振り返ってくれた。

 4時間以上にわたった指導を終え、本気でテニスと向き合う子ども達の姿に松岡も感心していた。

「その本気をもっと重ねたいという子どもがたくさんいて、僕も刺激になりました」

 レジェンドから大切なメッセージを言葉とプレーで受け取った子ども達。いつか世界へと羽ばたいてほしい。

協力:株式会社ダンロップスポーツマーケティング

#松岡修造

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