SNSでは笑顔で日本観光も……。ツアー終盤の知られざる過酷さ。

「私が心を打たれたのは、大阪では皆さんが温かく迎えてくれるし、みんな明るくハッピーだということです。シーズン終盤なので、疲れを覚えるときもあるけれど、ポジティブな雰囲気を感じると、いいプレーをしたいという気持ちになります」――木下グループ・ジャパンオープン女子（10月、大阪市）でのレイラ・フェルナンデスの発言だ。数日後、優勝を決めたフェルナンデスは四方の観客席に向かって丁寧にお辞儀をした。見事なお辞儀だったので、誰かに教わったのかと思って聞いてみると、こう答えた。

「今週はずっと、試合後にお辞儀をしようと思っていました。でも、やり方がわからなくて、昨日になって親切な大会スタッフに教えてもらいました。勝っても負けても、ファンの皆さんや関係者に感謝の気持ちを表したかったので」