「率直に何の実りもない」「日本の弱点は明らか」ガーナ戦快勝に“辛辣”トルシエ元代表監督がズバリ「ミナミノもナカムラもドウアンも…だ」 

　ベースである個の力が、チームプレーには繋がらなかった。堂安も中村も南野も、誰もがイージーにプレーしただけで、相手を上回ろうとする意志は感じられなかった。

ガーナ戦で2点目を挙げた堂安　©Kiichi Matsumoto

　ただしピンチの場面もほとんどなかった。GKのビッグセーブは一度だけだった。日本はもっと別のものを見せるべき試合だった。ゴールのチャンスも多くはなく、より危険な状況を作り出すために、真剣にプレーしなければならなかった」

パラグアイ戦、ブラジル戦から少し後退した

――過去に幾度となく繰り返されてきたことでもあります。南アフリカW杯のパラグアイ戦（0−0、PK戦3−5）やブラジルW杯グループステージのギリシャ戦（日本は10人のギリシャを崩せず0−0。仏レキップ紙は「大会で最も静かなゲーム」と評価した）がそうで、ゲームは支配しても、それ以上のことは何もできませんでした。

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「もっとクロスを上げるべきだし、空中戦も挑むべきだった。戦いに強い3人のストライカーを置くのも良かった。ボールをゴール前まで運べなかったのは、ガーナのDFが強固だったからだが、それに対して日本は中央からしか攻撃を仕掛けなかった。

　堂安や久保がサイドでプレーする姿は見られず、そこでのコンビネーションもまったくなかった。サイドでもっと組織的にプレーすべきであるのに、選手の追い越しもなければワンツーもない。すべては中央に向けられていた。だがそこにはスペースはなく、ワンツーができるわけでもない。

　日本の弱点が明らかになるばかりで、長所はほとんど見られなかった。収穫は何もなく、パラグアイ戦やブラジル戦からは少し後退したと言わざるを得ない」

――その中で各選手について、どのように見ていたのでしょうか。〈つづきは下の【関連記事】へ〉