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「全ポジション大谷翔平」今永昇太が“史上最高チームを作るなら?”と聞かれて…ドジャース伝説の名投手もロバーツ監督も目を丸くした50−50
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J・P・ホーンストラ/田代学/丹羽美佳子J.P.Hoornstra/Manabu Tashiro/Mikako Niwa
photograph byNanae Suzuki
posted2025/10/13 06:00
WBCの盟友・今永昇太にドジャース伝説の名投手、ロバーツ監督も大谷翔平への称賛を惜しまない
ロバーツ監督のドジャース在籍時のシーズン最多は2002年の45盗塁。イチローがマリナーズ時代の2006年に記録した45盗塁も抜き、日本選手単独2位となった(日本選手のシーズン最多はイチローが1年目の2001年に記録した56盗塁)。ロバーツ監督も試合後、偉業達成を予想した。
「アグレッシブな考え方が素晴らしい。盗塁がチャンスを生んでいる。50−50は非常に可能性が高いように思えるよ」
ドジャースは敵地でのダイヤモンドバックスとの最終戦を11−6で制して、この4連戦を3勝1敗と勝ち越して締めくくった。次の2連戦はロサンゼルス郊外のアナハイムを本拠地にするエンゼルスで、大谷にとっては昨シーズンまで在籍した古巣。両球団の本拠地を高速道路で往復できることから「フリーウェイシリーズ」と呼ばれる対戦では、大谷だけはどちらのファンからも声援を送られることが予想された。
今永が語った「大谷翔平をすべてのポジションに」
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大谷は8月に新たな記録を樹立していた。月間12本塁打で、盗塁は15回試みてすべて成功。さらに、同じ月に本塁打王争いと盗塁王争いの両方でリーグ1位になったのは、1956年9月のウィリー・メイズ(元ジャイアンツ、通算660本塁打、同338盗塁の殿堂入り外野手)以来の快挙となった(メイズの記録はニューヨーク時代の11本塁打、9盗塁)。
ワシントンDCに遠征していたシカゴ・カブスのルーキー、今永昇太投手が、こう発言したのも頷ける。日本生まれの選手だけで史上最高のチームを組むとしたら誰を選ぶかと尋ねられ、こう返答したという。
「大谷翔平をすべてのポジションに入れます」〈つづく〉

