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「全ポジション大谷翔平」今永昇太が“史上最高チームを作るなら?”と聞かれて…ドジャース伝説の名投手もロバーツ監督も目を丸くした50−50
posted2025/10/13 06:00
WBCの盟友・今永昇太にドジャース伝説の名投手、ロバーツ監督も大谷翔平への称賛を惜しまない
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J・P・ホーンストラ/田代学/丹羽美佳子J.P.Hoornstra/Manabu Tashiro/Mikako Niwa
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Nanae Suzuki
伝説の名投手が太鼓判「ああ、彼は成し遂げるだろう」
【「大谷翔平をすべてのポジションに」(9月2−8日)】
9月2日、アリゾナ州フェニックスにあるアリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールド。ドジャース戦の実況を務めるトップアナウンサー、ジョー・デービス氏が生放送中のマイクに向かって誰もが抱いていた疑問——大谷は史上初のシーズン50本塁打、50盗塁を記録できるか?——を問うと、往年の名投手で現在は専属解説者を務めているオーレル・ハーシュハイザー氏はこう答えた。
「彼は達成するでしょうね?」
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「ああ、彼は成し遂げるだろう」
大谷はこの日までにシーズン44本塁打、43盗塁。すでに到達した選手はいない領域の記録になっていたが、50−50となるとドジャースのファンなら誰もがその場にいて目に焼き付けたいと願うような大注目の偉業だった。
ロバーツ監督「アグレッシブな考え方が素晴らしい」
この2日のダイヤモンドバックス4連戦の最終戦で大谷は、8月3日のアスレチックス戦以来、日米を通じて自身2度目となる1試合3盗塁。まだ24試合残っており、50−50を阻む可能性があるとしたら、それは怪我などのアクシデントだけのように思われた。
ダイヤモンドバックスのバッテリーは、大谷の盗塁阻止という任務をまるで果たせなかった。ドジャースが3−1でリードしていた4回、大谷は四球で出塁して二盗。エイドリアン・デルカスティーヨ捕手は送球する気も見せなかった。7回に右前打を放ったのは左腕のジョーダン・モンゴメリー投手からだったが、難なく二盗に成功。さらに次の投球で三盗を決め、シーズン46盗塁となった。

