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「ファンやメディアは不安視していたが」米国人記者ズバリ…大谷翔平ドジャース加入直後に「オオタニ、規格外だ」なぜロバーツ監督は驚嘆したか

posted2025/10/06 06:00

 
「ファンやメディアは不安視していたが」米国人記者ズバリ…大谷翔平ドジャース加入直後に「オオタニ、規格外だ」なぜロバーツ監督は驚嘆したか<Number Web> photograph by MediaNews Group/Pasadena Star-News via Getty Images

常勝ドジャースを引っ張る大谷翔平。アメリカ人記者の目にはどのように映っていたのか

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J・P・ホーンストラ/田代学/丹羽美佳子

J・P・ホーンストラ/田代学/丹羽美佳子J.P.Hoornstra/Manabu Tashiro/Mikako Niwa

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強豪ドジャースへの移籍、結婚発表、元通訳の裏切り、史上初の50-50、念願のワールドシリーズ制覇、そしてMVP……。史上最高の野球選手・大谷翔平のこの伝説的な2024年シーズンを、MLBとドジャースを知り尽くした米国人記者と、全米野球記者協会理事を務めた初めてのアジア人記者が徹底検証し、さらに2025年の二刀流復活までを振り返る骨太のノンフィクション『SHOHEI OHTANI: YEARS in LA DODGERS』(東京書籍)から、本文を一部転載してご紹介します。

ワールドシリーズの優勝だけを目指しています

【2024年プレシーズン――移籍、結婚、そして裏切り】

 大谷翔平は、2023年12月のロサンゼルス・ドジャースと契約後にほとんど休みを取れなかった。基本的にドジャースタジアムで自主トレーニングをしていたが、ビザ申請のために一時帰国したこともあったし、2024年1月27日には東海岸のニューヨークへ飛んで全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部が主催し、両リーグのMVPや新人王がスピーチする恒例の夕食会「アワードディナー」にも出席した。そこで2023年シーズンのア・リーグMVPとして英語で約2分間スピーチをした。

「権威ある賞をいただけて光栄です。自分のキャリアで次のフェーズを迎えることを楽しみにしています」

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 6日後の2月3日には、ドジャースタジアムに約3万5000人が詰めかけたファン感謝イベント「ドジャーフェスト2024」で、初めてファンに背番号17のユニホーム姿を披露。壇上に上がり、こう宣言して万雷の拍手を浴びた。

「ワールドシリーズの優勝だけを目指しています。ファンの人たちと一緒になってシーズンを戦っていきたい」

ファンとメディアが不安視していた要素とは

 その2日後の5日には春季キャンプ地であるアリゾナ州へ移動した。2023年9月にトミー・ジョン手術と呼ばれる右肘の靱帯再建手術を受け、2024年シーズンは打者に専念し、投手復帰は翌25年シーズンを見据えていた。

「打撃はティーとトス打撃を100%ぐらいでやっている。力や動作に制限はないです。アリゾナに行ってマシン打撃、実際の投手のボールを打つ段階になるのかなと思う。(投手としても)軽いスローイングから始める。(リハビリは)スケジュール通りに来ている。このまま順調にいけば間に合う」と現状と今後のプランを明かした。

【次ページ】 ロバーツ監督の考慮も無用とばかり大谷は…

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