「イチローと大谷翔平は似てる？」ドジャース36歳野手はなんと答えた？ あの衝撃体験から10年「ルーキー時代にイチローと過ごせて幸運だった」 

　イチローに話を戻すと、彼が殿堂入りを果たしたのは本当に素晴らしいことだった。クーパーズタウンでのスピーチも見たよ。特に心に残ったのは、『自分は日本から来て、身長180センチ弱、体重77キロくらいだった。そんな自分が162試合戦えるのか、多くの疑念があった』って話。それを努力で乗り越えたっていうメッセージが胸に響いてきた。成功に近道なんてない。

　準備を通じて、チームメイトや球団、ファンに敬意を示す。それは言葉じゃなくて、行動――準備の姿勢で伝わるものなんだと思う。ベースボールは結果を出すのが本当に難しいスポーツだからこそ、“やるだけやった”という自信が心の平穏につながるんだ。そういったことを身をもって示してくれたことに対し、イチローに改めて感謝したい。

弓子夫人（右）と米野球殿堂入り式典に登場したイチロー　©Naoya Sanuki 【スワイプするとそのほかの秘蔵写真をご覧になれます】

　今季、ドジャースはシアトルへの遠征に行く予定があるから、そのときにきっとイチローに会えると思う。少し話して、“殿堂入りおめでとう”と伝えたいね。