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「イチローと大谷翔平は似てる?」ドジャース36歳野手はなんと答えた? あの衝撃体験から10年「ルーキー時代にイチローと過ごせて幸運だった」
posted2025/08/04 06:00
2015年から3年間、マーリンズでイチローとチームメイトだったミゲル・ロハス(右)。新人時代にかけられた言葉は、現在もロハスの原動力になっている
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杉浦大介Daisuke Sugiura
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AP/AFLO
日本人初の米野球殿堂入り選手となったイチロー氏にはMLB全体からさまざまな形での賛辞が送られている。元チームメイトが明かす秘話、そして大谷翔平との共通点とは?
ロサンゼルス・ドジャースのミゲル・ロハスは、イチローから大きな影響を受けた選手の一人だ。ベネズエラ出身の36歳は、まだルーキーだった2015年から3シーズンにわたってマイアミ・マーリンズで一緒にプレーしている。そこで「多くを学んだ」というロハスがイチローの中に見たものは何だったのか(以下、ロハスの一人語り)。
学んだことは打撃でも守備でもない
マイアミでプレーしていた頃、彼の毎日の努力を間近で見られたことは、当時ルーキーだった私にとって本当に大きかった。イチローがどれほど偉大な選手かはもう誰もが知っている。その裏で彼がどういった努力をしていたかを見るのは、とてつもなく刺激的なことだった。
すでにスーパースターだったにもかかわらず、イチローは毎日欠かさず準備し、ハードワークを継続していた。それこそが私が彼から学んだ一番大きなことだ。彼の打ち方や守備じゃない。“準備の姿勢”を学んだんだ。シーズンを通してどうコンディションを整えるか、どう集中するか、それらを見られたことの意味は計り知れなかった。

