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「清宮幸太郎か、村上宗隆か?」元巨人スカウト部長がいま明かす“怒られた”ドラフト…じつは指名チャンスあった周東佑京「欲しかった」なぜ断念した?
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岡野誠Makoto Okano
photograph byTakuya Sugiyama
posted2025/05/26 11:02
2017年ドラフト会議で7球団競合の末、日本ハムに入団した清宮幸太郎
「バッティングでも守備でも、圧倒的に目立っていました。でも、監督さんに『ソフトバンクと相思相愛だから指名しないでほしい』とお願いされた。ドラフト上位候補なら、強引に行く場合もあるんでしょうけど、そうではなかったんです」
湯浅大の獲得ウラ側
逆に言えば、学校との約束は守らなければならない。この年、岡崎は健大高崎の湯浅大に目をつけていた。
「湯浅には、大学進学の話がありました。でも、プロへの気持ちも捨て切れないようだったので、青柳(博文)監督に『最後の方になるかもしれませんけど、絶対に指名します』と約束しました。『本当に獲ってくれるなら、大学に断りを入れます。だから、指名漏れは困りますよ』と念を押されました」
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8巡目の時、岡崎が「湯浅いいですか」と確認すると、鹿取GMは「お前が言うならわかった」と承諾。巨人は支配下の選択を終えた。この時、周東の名前はまだ呼ばれておらず、指名のチャンスはあった。会議中、議題に上がらなかったのか。
〈つづく〉

