「巨人スカウトは馬鹿か？」批判も…ドラフト“上位で捕手2人”指名はなぜ？ 元巨人スカウト部長が明かす「初めて褒められた」翌年“まさかの退任”まで

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　2017年ドラフト当日、巨人は支配下の選択を終えた。この時、ソフトバンクと相思相愛の周東佑京の名前はまだ呼ばれておらず、指名のチャンスはあった。会議中、議題に上がらなかったのか。

「倫理がありますからね。ドラフトは、その年だけではない。信頼関係を大事にすると、監督がスカウトの知らない情報を教えてくれる時もあるんですよ。『ウチには良い選手はいないけど、あの大学のショート良かったよ』とかって。『今回は見逃すので、次はお願いします』という駆け引きもありますしね」

ソフトバンクに所属する周東佑京。岡崎郁は「欲しかった…」と振り返る ©Nanae Suzuki

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なぜ戸郷翔征を6位で獲得できた？

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　周東はソフトバンクの育成2位で指名され、2年目に支配下登録を勝ち取る。3年目に盗塁王に輝き、その名は球界に轟いた。一方で、巨人が掘り出しものを獲得した例もある。18年、6位指名の戸郷翔征（聖心ウルスラ学園高）は1年目から一軍で登板し、2年目から先発ローテーション入りを果たした。球界屈指の右腕はなぜ、下位指名だったのだろうか。

「手投げというか、肩の力で放っているように見えたんですよね。球は凄かったけど、壊れるんじゃないかと。だから、評価はBランクでした。編成本部アドバイザーの時、都城に見に行った山本由伸（16年オリックス4位）も上半身中心に投げていたから、ケガの恐れがあるなと。2人ともあんなに活躍してビックリですよ」

18年ドラフト「根尾がダントツでした」

　この年のドラフトでは根尾昂（大阪桐蔭）、辰己涼介（立命館大）に狙いを定めていた。

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